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GoodDay北海道 » コロカル『SHORT TRIP Guides』 » おいしいワインとパンの旅 » 自家栽培葡萄100%、空知ワインのパイオニア〈山﨑ワイナリー〉

 

SPOT 01

おいしいワインとパンの旅 from 新千歳空港

自家栽培葡萄100%
空知ワインのパイオニア
〈山﨑ワイナリー〉

from 北海道三笠市

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

美しい風土の息吹を醸す、
生粋のドメーヌワイナリー

つて炭鉱で栄えた三笠市の山あいに位置する達布(たっぷ)地域。山裾から上がってきた心地よい風が、丘に沿って下っていきます。〈山﨑ワイナリー〉の葡萄畑には、見渡す限りの緑が輝いていました。

「20センチも掘れば、化石が出てくるんですよ」と教えてくれたのは、現在、葡萄栽培を一手に担当する山﨑家4代目の山﨑太地さん。この葡萄畑は、ジオパークである三笠市認定のジオサイトでもあるのです。

取材に訪れたときにちょうど咲き始めていた葡萄の花はほんの数日で終わる繊細な姿。季節ごとに移ろう風景が迎えてくれます。

映画『ぶどうのなみだ』の舞台としても知られる北海道の中央部に位置する、空知地方はここ10年で、家族経営の小規模ワイナリーやヴィンヤードが点在する道内有数のワイン産地となりました。そのパイオニアであり、空知ワインの可能性を独自に発信し続けているのが、山﨑ワイナリーです。

この地で4代続く農家の山﨑家は、太地さんの父・和幸さんの代で穀物を中心とした大規模農業に切り替えたものの、さまざまな課題に直面。自立した農家を目指そうと、和幸さんは葡萄栽培から醸造、販売までをすべて家族で手がけるドメーヌワイナリーづくりに取り組みます。

醸造所(右)の奥にあるログハウスの直売所では、石狩平野までを見下ろす風景を眺めながら全商品の試飲が可能。直売所限定のワインも見逃せません。

著名なワイナリー経営者が「この土地は葡萄栽培に適している」と助言したことや、敷地の一部を大手ワイナリーに貸していたことも後押しとなり、1998年から葡萄づくりを開始。一農家として、北海道で初めて醸造免許を取得し、2002年にリリースした初めてのワイン、ピノ・ノワールが高評価を獲得。2007年のケルナーが世界的なワインの評価「パーカーポイント」で高得点を得るなど、少量ながら質の高いワインを送り出しています。

和幸さんが好きな品種というシンプルな理由から最初に手がけたピノ・ノワールは、実は日本での栽培が難しいとされる品種。幸いにも、水はけの良い丘陵地で、冬は深く積もる雪が葡萄の木を毛布のようにくるむという土地柄が味方して栽培に成功。現在は10品種の葡萄を単品ごとに醸造し、ボトリングしています。

グラスに注がれたワインは左の赤ワイン用葡萄でつくられた白ワイン、ピノ・ノワール・ブラッシュ2015(2,500円)。フルーティーな甘さに、きりっとしたミネラルの余韻が。右はバッカス2015(2,160円)。

山﨑ワイナリーの持ち味は、自家農園で育てた葡萄だけでワインをつくるというこだわりにあります。「つくりたいワインに必要な葡萄を育てていくというやり方をしています」太地さんは、土地の特徴を表現することを意識しながら、丁寧に手をかけられた畑で、30歳にしてすでに7回の葡萄栽培を手がけてきました。

その葡萄を芳醇なワインへと導く醸造担当は、東京農業大学で醸造を学び、フランスでの醸造研修を経た兄の亮一さん。人の個性は極力出さず、葡萄、そして土地の持ち味を生かしたワインづくりを追求しています。

一時は農家ではなく美術教諭を目指したという太地さん。現在はぶどう栽培のかたわら、市内の小学校で地域学習に関する授業をもっているそう。

すべてを家族のみで手がけているため、限られた数しか出荷されません。
「この土地を訪れて、ここでつくられたワインを飲んでほしい」
という思いから、そのほとんどをワイナリー併設のショップで販売。季節によって販売されているワインは異なり、その場で試飲も可能です。2016年9月以降のおすすめは、白ワインのCHARDONNAY 樽醗酵 2015(3240円、税込)、赤ワインのPINOT NOIR 2014 黒(3240円、税込)とのこと。

「自分たちのワイナリーだけでなく、達布地域の農村をもっといいかたちで次世代へつなげて行こうと思っています」
太一さんのその言葉に、土地への誇りと展望が垣間見えます。

ワインのエチケットに咲く家族5人の指紋でかたどられた一輪の花は、山﨑ワイナリーの結束と思いの象徴。達布の豊かな風土と家族の物語がそのままに醸されたワインが、ここにはあります。

Information

山﨑ワイナリー

住所 北海道三笠市達布791-22

TEL 01267-4-4410

営業日 土曜・日曜・祝日

営業時間 10:00〜18:00

駐車場 あり

Web http://www.yamazaki-winery.co.jp/

※ショップはワインの販売のみでワイナリーの見学はできませんのでご了承ください。

おすすめの立ち寄りスポット ①

三笠市立博物館

ジオパークとして認定を受けた三笠市。メインの展示室には1億年前は海の底だった三笠をはじめ、北海道産のアンモナイト化石がずらり190種600点並ぶ圧巻の眺め。はるか昔の地層が三笠の石炭を生み、炭鉱都市として栄えた歴史へとつながります。博物館の裏手には、1億年前の地層や炭鉱の跡を歩きながら見学できる全長1.2キロの野外観察路も。

住所 北海道三笠市幾春別錦町1-212-1

TEL 01267-6-7545

開館時間 9:00~17:00(入館〜16:30)

休館 月曜(祝日の場合は翌日)・冬期間の祝日(12月~3月)・年末年始(12月30日~1月4日)

駐車場 あり

Web http://www.city.mikasa.hokkaido.jp/museum/

おすすめの立ち寄りスポット ②

TAKIZAWAワイナリー

オーナーの滝沢信夫さんは60歳から無農薬のワインづくりに挑戦。山﨑ワイナリーでの研修後、達布の土地を開墾しヴィンヤードとして2006年にスタート。2013年醸造所が完成、ギャラリーのような直売所では有料でワインの試飲も。野生酵母のみを使用し、自然にまかせた醸造を続ける小さなワイナリー。大地の生命力を感じるワインに出逢えます。

住所 北海道三笠市川内841-24

TEL 01267-2-6755

営業時間 10:00〜16:00

定休日 火曜(冬期休業)

駐車場 あり

Web http://www.takizawawinery.jp/

photo:yayoi arimoto text:akiko yamamoto

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