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SPOT 02

おいしいワインとパンの旅 from 新千歳空港

目利きが教える、
空知ワインのおいしさの秘密
老舗酒屋〈KURAMOCHI〉

from 北海道岩見沢市

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

大切にしているのは、
つくり手の思いを伝えること。

幌の北部から旭川の南部にかけて、北海道有数の穀倉地帯である空知振興局は、現在、6つのワイナリーと3つのヴィンヤードが集まる。空知のワイナリーの特徴は、ひとつひとつが家族経営の小さな規模で丁寧につくられていること。それゆえに生産量が限定され、希少で手に入りにくいワインが多いなか、ここ〈KURAMOCHI〉は店内ひとつの棚に空知ワインがずらりと並ぶ魅力的な品揃えが自慢です。

「生産量が限られているというところが、空知ワインのいいところでもあるんです。生産者の思いがワインに入るし、空知ではつくり手と飲み手がすごく近いですよ」と、代表の倉持靖彦さんは生き生きとそう語ります。

ワインはもちろん、日本各地の日本酒の酒造や焼酎の蔵元と直接つながって販売をするKURAMOCHIは、なかなかお目にかかれない秘蔵のお酒に出会う驚きと楽しみとを味わえるお店です。

空知ワインコーナーではワイナリーごとに丁寧な紹介がされています。ワインのリリース時期には問い合わせが殺到するのだとか。

お酒のプロフェッショナルである倉持さんに、空知のワインの特徴を聞いてみました。
「空知はほかの地域より太陽光線が弱いし気温が低いので、ワインのアルコール度数が10〜11度と低め。その代わり繊細な味わいで、酸が綺麗に入るんです。この酸は空知の味ですね。余韻が長く、野菜料理にも合うんですよ」
お話はワイナリーそれぞれのエピソードにも及び、尽きることがありません。

なかでも、空知ワインの推進力となっているのが、ビオワインとして全国に知られる栃木県のココ・ファーム・ワイナリーでワインづくりを手がけてきたブルース・ラルフ・ガットラヴさん。空知の風土と葡萄に惚れ込み〈10R(トアール)ワイナリー〉としてワインづくりを開始。自分がつくった醸造所を皆で使い、地域を伸ばしていこうという考えで近郊ヴィンヤードの受託醸造も行っています。

ここにワインを委託している〈KONDOヴィンヤード〉のワインは大自然で育つ葡萄がすばらしい凝縮度のワインを生んでいます。お店には年間6本しか入荷しないとか。ご夫婦ふたりが無農薬で営む〈中澤ヴィンヤード〉のワインも絶賛。「どちらも完璧な時期の葡萄をすぐ10Rワイナリーへ持っていけるので、一番状態のいいワインができ上がるんです。ブルースさんは今や20社以上の委託製造をなさっていますよ」と倉持さん。

空知ワインが知られるようになったここ数年、今まで日本酒や焼酎派だった地元のお客さんが「どうせ飲むなら、おみやげにするなら、空知のワインを」と年配の方にもワイン人口がぐっと増加したと倉持さん。ワインはすっかり空知の文化になっています。

「ほかの地域は大きな会社の資本が入ってワイナリーを経営することが多いですが、空知は家族経営がほとんど。このまま地域密着型で続いていってほしいと思っています」

ワインに合う厳選されたチーズは、循環型酪農により生産した生乳を使用し加工、販売までを行なう道北・興部町のノースプレインファームの製品。「自分が食べたいから」とパスタや調味料などの本格派の食品も入荷。

岩見沢で創業100年を迎えるKURAMOCHIは、倉持さんの祖父が岩見沢に入植して駅前で開いたよろず屋からスタートしました。3代目の倉持さんは全国の酒蔵を回って独自にお酒を集め、取り扱うお酒の種類を増やしています。

「僕は小さなつくり手を発掘するのが好きなんです。それをお客さんに紹介して、感動を伝えてゆきたい。”やっぱりここに来てよかった”と思ってもらえるお店をつくっていきたいですね」

ワイン好きが高じて、惚れ込んだアメリカ・カリフォルニアワインの個人輸入を20年来手がけています。自ら現地へ飛んで取引をし、お店での販売のみならず東京への卸も行なっているというそのフットワークの軽さには脱帽。

情熱と行動力の人、倉持靖彦さん。現在の店舗は2013年にリニューアルオープン。その目利きぶりと品揃えに、旭川や札幌など近郊からやってくるお客さんも多いそう。

靖彦さんから何よりも感じられるのは、つくり手への敬意。取り引きの範囲を越えた人と人との付き合いを通して、お酒そのものはもちろん、そこにまつわる物語も丁寧に伝えてくれる酒屋さんです。
日々切磋琢磨を重ねるつくり手があって、そのワインを伝え広めていく売り手がある。空知に住む人びとの誇りが描く幸せな構図が、ここには確かにありました。

Information

KURAMOCHI

住所 北海道岩見沢市3条西6丁目1-1

TEL 0126-22-0241

営業時間 9:00~19:00

定休日 日曜(月2回)

駐車場 あり

Web http://www.ht-wine.com/kuramoti_corporation/

おすすめの立ち寄りスポット ①

いわみざわ公園バラ園

遊園地〈北海道グリーンランド〉をはじめキャンプやパークゴルフも楽しめる広大な公園内。630品種8,800株ものバラやハマナの花を有する国内屈指のローズガーデンの見頃は、6月下旬〜10月中旬。有料の温室〈色彩館〉も併設。毎年開催される、空知のワイナリーやヴィンヤードが集結する〈そらちワインピクニック〉会場でもあり、2016年は9月10日(土)開催予定。

住所 北海道岩見沢市志文町794

TEL 0126-25-6111

営業時間 9:00~17:00 ※季節により終了時間が延長になる場合もあります。

開園期間 4月29日~11月3日(無休)

駐車場 あり

Web http://www.iwamizawa-park.com/rose-garden/

おすすめの立ち寄りスポット ②

宝水ワイナリー

“テロワールが溶け込んだ手工芸のワイン”をコンセプトにつくられるワイン。雪深い岩見沢をモチーフにした、自社農園葡萄100%の〈RICCA〉シリーズが人気。試飲もできるワインショップや2階からは醸造所をガラス越しに見学でき、バルコニーからは美しい葡萄畑の風景を一望できます。農園の葡萄でつくられたオリジナルソースが人気の〈赤ぶどう〉〈白ぶどう〉ソフトクリームも味わってみて。

住所 北海道岩見沢市宝水町364番3

TEL 0126-20-1810

営業時間 10:00~17:00

定休日 水曜(1〜3月)

Web http://housui-winery.co.jp/

駐車場 あり

photo:yayoi arimoto text:akiko yamamoto

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