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SPOT 02

温泉宿と冬を遊ぶ旅
from 旭川空港

樹上の爽快感を味わおう!
冬のツリーイングで冒険気分。
〈東川アウトドアセンター〉

from 北海道上川郡東川町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

雪上を歩き、木に登り、最後に焼マシュマロ

登りをしていつもと違う高さから風景を眺める……それは大人になるとなかなかできない、子どもの頃の思い出。でも、ロープ1本と自分の力だけで高い木にも登れる〈ツリーイング〉というアクティビティがあるのを知っていますか?

ツリーイングとは、もとはアメリカやイギリスで発達した、樹木医や園芸家が木の剪定などに使っていたロープ技術を、遊び用にアレンジしたもの。木にかけられたロープを使って子どもから大人まで気軽にチャレンジできる木登りで、安全に木や森をより身近に感じ自然に親しむ機会として、注目を集めています。

北海道最高峰の旭岳を望む東川のまちは、旭川空港からも車で約15分という好アクセス。冬はパウダースノーを求めるスキーヤーやスノーボーダーが集う、アウトドアのメッカでもあります。ここ東川で、豊かな自然にのんびりと親しめるツアーを行っているのが〈東川アウトドアセンター〉。冬の人気メニューは〈ツリーイング&スノーシュー体験〉。冬も楽しめるのが、ツリーイングの魅力のひとつです。

まずは東川の道の駅〈道草館〉で、東川アウトドアセンターを運営するガイドの大友泰治さんと合流。車で5分ほど移動のあと、森の入り口でスノーシューを装着。雪原を10分ほど歩いて、ツリーイングができる大きな木に向かいます。

簡単に履けるスノーシューは、途中で外れないようにぎゅっと締めるのがポイント。ツアーではストックも貸してくれるので、初心者でもすぐに歩き慣れます。

この日は寒さがゆるんだものの、東川は冬にマイナス10度を越えることもしばしば。屋外に出るときは、防寒と防水対策は必須です。スキーウェアなど厚手のアウターはかいた汗で冷えることがあるので、インナーを調節して汗対策を。防寒靴の持ち合わせがないときは、予約時に申し込めば無料レンタルができます。

ガイドのほかに林業にも携わる大友さんから木の話や冬の森の楽しみ方をうかがいながら、雪深い森へと入っていきます。

「今日はちょっとベタ雪(湿った雪)ですよ」と大友さんは言いますが、それでも軽くてふわふわな雪の中を進む気持ちよさにしばし浸ります。春から秋にかけては笹が生い茂って通れない森も、雪が積もればどこへでも歩いていけるのが冬の醍醐味。
雪野原のあちこちで出合うさまざまな足跡を見つけるのも、お楽しみのひとつ。形だけでなく、動きにも特徴があることを大友さんは教えてくれます。

ウサギの足跡を見つけました。この森には他にリスやキツネ、テン、鹿がいると大友さん。

木の中の虫を求めて、キツツキがあけた穴。アカゲラはもちろん、最も大きなキツツキ、クマゲラもやってくるのだそう。

アイヌの人々がキセルに使ったという、枝の中が空洞なノリウツギの花が残っていました。「冬にも花はあるんですよ」と大友さん。

あちこちに目や耳を向けて静かな雪の中を歩くひとときは、体の感覚が研ぎ澄まされていくよう。森を進んだ先には、ロープを何本も吊るした背の高いミズナラの木が待っていました。ここがツリーイングの拠点。大友さんは縁あってこの土地を2016年に購入したのだそう。

ツリーイングの準備は、ヘルメットとハーネスをつけ、軍手をはめて完了。まずは、ツリーイングインストラクターの資格を持った大友さんが、説明しながら登り方の見本を見せてくれます。

大友さんの握る上部分の結び目が、ブレーキの機能を持つ〈ブレークスヒッチ〉。この下を両手で掴みます。

樹上にかけた長い一本のロープをカラビナで体につなぎ、足下のロープをできるだけ自分にたぐり寄せます。次に、体の力でロープを勢いよく真下に踏み込んでたわませたロープを、両手で上に送る。これを繰り返して、上へ上へと登っていくシンプルな仕組みです。

スルスルと登っていく大友さん曰く、「木は強いですよ。人がいっぺんに何人も登っても平気です」

「実際にやってみると、ほとんどの人が3分でコツをつかんで、ぐんぐんと登っていきますよ」と大友さん。その言葉を信じつつ、ツリーイングに挑戦します。

一見、ロープがほどけないか心配になるかもしれませんが、大丈夫。特殊な結び方でしっかりと固定されているので、安全に自分のペースで登っていくことができます。慣れてくると、体を振り子のようにして勢いをつけ、足を踏み込んで上へ登ることもできるそう。

メインのロープにつけられた黄色いロープを思い切り踏み込んで、伸ばした分を上へと送る繰り返し。いい運動になります。

「手足に力を入れるというより、体幹を使うといいですよ」というアドバイスも。だんだんと体がロープに吊られていく体感に、ちょっとワクワク。

まずは上に張られたタープを目指して。木の高さは約14メートル。自分の身長の高さまで上がるたび足元のロープに、安全装置になる結び目をつくります。

ゴール! ここで地上約5メートル。不思議と怖さはありませんでした。

登りながらひと息ついてみると、木々の枝越しに遠くの景色をどこまでも見渡せるという、日常では味わえない開放感に包まれます。子どもにかえって好きなだけ登ってみたり、木肌をじっくり観察したり、途中の枝に腰かけて写真を撮ったり。束の間の樹上のひとときを、思い思いに楽しめます。地上9メートルまで登り詰めると、東川のまちが見渡せました。

そろそろ地上へ戻ります。降りるときは、必ずインストラクターの指示に従って。下でスピードを調節してもらいながらスムーズに着地できるので、最後まで安心です。

降りるのはあっという間。この瞬間もちょっとした冒険気分。

ツリーイングを満喫したあとは、少し冷えた体を温めるひと休みタイム。大友さん手づくりの居心地のいいあずまやで薪ストーブの暖かさに包まれ、熱いコーヒーをいただきながら、体も心もホッとゆるみます。

まだ未完成というあずまやには薪がたっぷり積まれていました。森の中の小さなカフェのよう。

生枝でマシュマロを炙って。

頃合いになったらクラッカーにサンドし、さらに贅沢気分。

ツリーイングインストラクターをつとめる大友泰治さんは、札幌生まれの旭川育ち。外遊び好きが高じて、ガイドの仕事を15年間続けています。
「夏は主に富良野、美瑛で、冬は赤井川のキロロなどで仕事をしていました。四国の吉野川上流にいたこともあります」

大友さんは、2012年、東川アウトドアセンターを個人で立ち上げました。自分自身森にいるのが好きなこともあり、木と親しめるアクティビティを模索するうちにツリーイングに出合ったそうです。

「夏でも冬でも外にいるのが好きなんです。だから兼業している林業の山仕事や、木の一生を見ることも、おもしろいんですよ。森の中では毎日発見があって飽きないんです」

自然体でいろいろなお話を聞かせてくれた大友さん。「アウトドアスポーツは“地球と遊ぶ”という感覚。その楽しさが、僕の原点です」

資格を取得し、2015年からはツリーイングガイドも開始。2016年にツリーイングの拠点を得て、より自由な遊び方ができるようになったと語ります。
「東川のシンボルでもある旭岳や、その下の天人峡は日本一の雪質と言われています。その麓で、アウトドア経験のない方でも、自然の中にいるだけで気持ちいいっていうことを感じてもらえたら」

人が通った跡? いいえ、大友さん曰く「鹿の道!」。鹿は冬、メスと子どもだけで群れをなすことが多く、同じ道を歩いて移動するのだそう。

帰り道はルートを変えて。日暮れの早い冬は、雪原がほの青く染まっていくのも見どころ。

スノースポーツでなくとも北海道の美しい雪や森に親しめる遊び、それがツリーイングです。子ども心が動き出す樹上の体験で、冬の思い出をつくってみませんか?

Information

東川アウトドアセンター

住所 北海道上川郡東川町東町1丁目

TEL 090-8428-8217

〈冬のツリーイング&スノーシュー体験〉1名4000円

Web http://halhokkaido.com/wp

おすすめの立ち寄りスポット ①

東川町文化芸術交流センター
大雪山ライブラリー

2016年秋に〈東川町文化芸術交流センター〉とともに誕生した、北海道最高峰の旭岳を擁する大雪山系や山岳の資料を集めた図書館。大雪山系研究の第一人者で山々の名付け親、小泉秀雄氏の肉筆資料などの貴重な展示も見ごたえあり。山が育んできた文化に触れてみて。

住所 北海道上川郡東川町北町1丁目1番1号

東川町文化芸術交流センター内

TEL 0166-74-6801(内線301)

開館時間 10:00〜17:00

休館日 月曜

駐車場 あり

おすすめの立ち寄りスポット ②

東川町文化芸術交流センター
ひがしかわ食堂ワッカ

地産地消を大切にした、まちの憩いの食堂が〈東川町文化芸術交流センター〉奥にオープン。吹き抜けの明るい店内でいただく〈本日の定食〉(600円)はヘルシーでボリュームたっぷり。テイクアウトOKの焼き菓子やデザートも、旅のおともにぜひ。

住所 北海道上川郡東川町北町1丁目1番1号

東川町文化芸術交流センター内

TEL 0166-74-6817

営業時間 11:00〜17:00 ※季節により変動あり

定休日 月曜、その他不定休あり

駐車場 あり

photo:asako yoshikawa text:akiko yamamoto

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