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SPOT 03

温泉宿と冬を遊ぶ旅
from 旭川空港

美瑛の丘の上のカフェで
冬限定、焼きたてアップルパイ
〈ries café〉

from 北海道上川郡美瑛町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

ストーブ料理は、冬ならでは

瑛のまちから少し離れた、雪に包まれ冬も美しい五稜の丘。パッチワークの丘方面から国道452号を進むと、丘へ登る曲がり角に小さな看板が見つかるはず。その先にたたずむ木造の一軒家、〈ries café〉(リーズカフェ)のドアを開けると、外の冷え込みが嘘のように、暖かでほっとくつろげる空間が広がっていました。

木々に囲まれた周りの風景にしっくりと馴染むお店兼住まいの建物は2002年、旦那さまの川上 敦さんがお友だちとともに2年がかりでつくりあげました。

じんわりと身体が温まるその秘密は、お店の中心にある、薪がくべられたアンティークのクックストーブ。店内の暖房器具はこれひとつだけというのが驚きです。温もりやおしゃれな雰囲気だけでなく、もちろんとっても優れもの。美瑛が冬の静けさに包まれる時期にries caféを訪ねてくるお客さんのお目当ては、料理担当の奥さま、里枝さんがこのストーブでつくる、焼きたてアップルパイなのです。

アイルランド製で機能美に溢れるクックストーブは、仲間から譲り受けたもの。ここでの暮らしには薪ストーブをと決めていたそう。

薪はこの扉から入れて。オーブンは右側の扉で、灰が落ちる一番下の引き出し部分にはアルミホイルに包んださつまいもを入れておくと、とっても甘い焼きいもができ上がるとか。

オーダーを受けてから焼き始めるお手製アップルパイは、クックストーブが稼働する冬限定の味。焼きあがりまで20分ほどかかるので、眺めのいい窓辺に座ってゆっくりのんびりと待つ……そんな贅沢な時間を過ごせます。

店内にはどれもいただきものだといういろいろなサイズの窓がたくさん。光あふれる明るさのゆえんです。レトロな振り子時計は現役。内装も手がけた敦さんは店内の観葉植物も担当。冬なのにどの植物も生き生きと元気そう。

「初めから新しい感じでなく、何年も経っているような風合いのあるお店に」という思いで5年をかけて集められた古い家具や什器に、ご夫妻のセンスが光ります。床や柱、カウンターのテーブルはご近所の農家から出た立派なミズナラの廃材を活用。年々味わい深くなってゆく木の質感とともに、アンティークの雰囲気が落ち着ける空間をつくりだしています。

冬の間は庭に、特別なゲストが訪れます。それは、愛らしい小鳥たち。お店の大きな窓から見えるえさ台に絶えず訪れる小鳥たちの姿は、いつまでも眺めていられそう。豊かな実りがある春から秋にかけては見られない、冬だけの光景です。里枝さんは「ここで思い思いにゆっくりと時間を過ごしてほしいですね」と穏やかに語ります。

白樺の木につけられたペットボトルのえさ台に、あちらこちらから遊びにくる小鳥たち。「コガラ、シジュウカラ、ゴジュウカラがよくやって来ますよ。あれはコガラ」と里枝さん。

カフェメニューはもちろん、ries caféではランチもおすすめです。本格的でスパイシーなカレーはじっくりと手間がかけられた、体に染みるおいしさ。夏場は無農薬の自家菜園も手がけているので、採れたて野菜を使ったラタトゥイユや、茂みにたわわに実るベリーを使ったスイーツも登場するそう。

オープン以来定番人気の〈チキンカレー〉(900円)。トマトベースでスパイスが効いたルーには、ヨーグルトに漬け込んだ柔らかなタンドリーチキンがたっぷり。お米と一緒に炊かれた緑豆がアクセント。

2種のベリーやルバーブなど種類もさまざまな自家製のジャムも販売(650円〜)。砂糖は控えめに素材の風味を生かしています。

「そろそろいいかな?」
そう言って里枝さんがストーブを開けると、香ばしいかおりとともに、きれいに焼き上がったアップルパイが現れました。その光景に、思わず歓声が上がります。

きれいな焼き色! 生地からつくるという素朴さが魅力のアップルパイ(350円)。毎年12月頃からメニューに登場します。

サクサクのパイ生地にしっとりと絡む甘酸っぱくおいしいりんごは、なんと敷地にある紅玉りんごの木から採れたもの。ご夫妻がこまめに虫を取りながら無農薬で丹精込めて育てていて、毎年たくさんの実をつけるのだそう。冬にぜひ味わってほしい一品です。

コーヒーは敦さんがレトロな手回しの焙煎機で自家焙煎した豆をその都度挽いて落としています。キッチンスペースにもクラシカルで素敵な家具や雑貨が。

あつあつなアップルパイとコーヒー(400円)。豆はご夫妻がお気に入りのグアテマラ産無農薬。すっきりとした飲み口です。

里枝さんは静岡県のご出身。北海道岩見沢出身で、テレマークスキーの教師として全国で活動し、現在はバックカントリースキーガイドも務める敦さんと息子さんとともに、2002年美瑛へ移り住み、ries caféをオープンしました。

「もともと私がお客さんに家庭料理をふるまうことやお菓子をつくるのが好きだったのと、夫は勤めていたスキーロッヂで食事づくりやコーヒーの焙煎を経験していたので、山が近いところでカフェをやりたいなと思っていたんです。ここは旭川空港からも近いんですよ」

大工のお父さまをもつ敦さんの手で建てられたこの店舗兼住まいで、里枝さんはもう15年目を迎える美瑛暮らしをのびのびと楽しんでいるそうです。

入り口には、おふたりのスキー板をはじめ、自然の中での暮らしが垣間見えるさまざまな道具がかっこよく並んでいます。

「冬は雪かきが大変だけど、ここの暮らしは快適。夜はよく眠れるしね。もともとよく寝るほうだけど」と微笑む、上品でチャーミングなお人柄の川上里枝さん。

ries caféの名前は、里枝さんの「りえ」からとって敦さんがつけたもの。
「『里枝さんの店だからね』と言われているけど、私は夫のお手伝いみたいな気持ちなんですよ」とニコニコ笑う里枝さんの存在が、カフェに流れる穏やかな時間の源です。 美しい雪景色が広がる美瑛でのあたたかなひと時を過ごしに来てみませんか。

お店に飾られているものをひとつひとつ眺めるのも楽しい。ほとんどが敦さんのもので、配置にもこだわりが見え隠れします。

お店の入り口では5月末頃から、お店のマークでもある、春の訪れを告げるスズランの花が咲き誇るそう。

Information

ries café(リーズカフェ)

住所 北海道上川郡美瑛町五稜第一

TEL 0166-68-7821

営業時間 11月〜4月 10:30〜17:00、5月〜10月 10:30〜18:00

営業日 11月〜4月 土曜・日曜・月曜

※5〜10月 木曜・金曜定休

Web http://www.bonzu.jp/RC-HP

おすすめの立ち寄りスポット ①

北西の丘展望公園

JR美瑛駅から車で5分、有名な〈パッチワークの路〉入り口にあたり、ピラミッド型の展望台から十勝岳連峰や丘陵地帯をパノラマで見渡せる絶景スポット。雪原の美しい冬は夕暮れの風景もおすすめ。しっかり防寒&足元注意で立ち寄ってみて。

住所 北海道上川郡美瑛町大久保協生

TEL 0166−92−4378(美瑛町観光協会)

駐車場 あり

※併設の観光案内所は10月下旬より冬季休業

おすすめの立ち寄りスポット ②

美瑛選果 本店

“美味しいまち”美瑛の魅力を発信するショールーム。地元素材を生かした〈美瑛小麦工房〉の大人気パン、野菜や乳製品、オリジナル加工品が目白押し。商品ごとのレシピもあり、日々の料理を楽しくするお土産に出合えます。

住所 北海道上川郡美瑛町大町2丁目

TEL 0166-92-4400

営業時間 10:00~17:00 ※夏季営業時間は公式サイトにてご確認ください。

定休日 なし(12/30~1/5 休業)

駐車場 あり

Web http://bieisenka.jp/

photo:asako yoshikawa text:akiko yamamoto

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