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GoodDay北海道 » コロカル『SHORT TRIP Guides』 » 温泉宿と冬を遊ぶ旅 » 雲の上にたたずむ絶景の湯宿。登山客が集うアットホームさ〈十勝岳温泉 カミホロ荘〉

 

SPOT 05

温泉宿と冬を遊ぶ旅
from 旭川空港

雲の上にたたずむ絶景の湯宿。
登山客が集うアットホームさ
〈十勝岳温泉 カミホロ荘〉

from 北海道空知郡上富良野町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

壮大な景色を見ながら、温泉へ

麗な山々が連なる十勝岳連峰。上富良野から十勝岳へと伸びる道道291号線を上った先にある〈十勝岳温泉〉は、北海道で最高所の温泉地です。

そのうちの一軒が、十勝岳の山麓標高1200メートルに位置する〈十勝岳温泉郷 カミホロ荘〉。谷側からは富良野盆地を一望のもとに見下ろし、山側からは雄々しい山々が間近に迫る、絶景に囲まれた温泉宿です。

道道291号線を山へと進む途中、少し脇道へ入ると、広い畑越しに目を奪われるほどの樹氷の森も。

立派な入り口が目印のカミホロ荘。全23室のアットホームな温泉宿です。

宿入り口や山側の客室からは、天気に恵まれると純白の富良野岳がその勇壮な姿を見せてくれます。

カミホロ荘は十勝岳温泉登山口から車で3分の距離。近年は上質なパウダースノーのメッカとして、ヨーロッパ圏からバックカントリースキー客が多く訪れています。
宿の名は、建物の背後にそびえる十勝岳連峰の〈上ホロカメットク岳〉にちなんだもの。刻々と姿を変える大自然を心ゆくまで楽しめるカミホロ荘では、客室からはもちろん、広々とした食堂からも一面の絶景を眺めることができます。
昼は雄大な風景、夕暮れに染まる山々、夜の満天の星空……そしてとくに早朝は運が良ければ、富良野盆地を包み込む雲海を見られるチャンスも。

清潔感のある谷側の和室はのんびりできる広さ。大きな窓からは富良野盆地を見渡せます。

雲海は発生する気象条件が限られているため出合えるのはまれですが、冬はその確率が上がる絶好のタイミング。冷えた空気とともに雲が山の下へ降りて滞留するという、独特な地形がなせる自然の芸術が見られるかもしれません。早朝をはじめ、日中や夕方に発生することもあるので、気軽にスタッフに情報をたずねてみましょう。

幸運にも早朝、部屋の窓からアカエゾマツの原生林越しに雲海を見ることができました。しだいに明るさが増して向かいの山々がピンク色に染まっていく風景を、部屋のあたたかな窓辺で満喫。

そして、この雄大な景色を大浴場からも見られるのは、ここにしかない贅沢。十勝岳から湧き出る源泉を引いた温泉はさらりと肌になじみ、湯上りはつるつるに。イチイ材でつくられた浴室には木の心地よい香りがいっぱいに立ち込めています。湯船に浸かりながら、明るいうちは谷側の富良野のまちなみや向こうの山々を、夜はまちに灯るあかりを眺めることができます。

大きな窓が開放感たっぷりの明るい内湯。冷泉なので加温されています。さらりとしたお湯で旅の疲れを癒して。(写真:カミホロ荘)

山の冷たく清々しい空気を味わいながら、露天風呂で長湯するのも心地よいもの。もちろん浴槽の向こうに広がるのは、隔てるもののない広々とした風景。ぐっと冷え込む朝、浴槽のふちなどにフロストフラワー現象が見られることもあります。
また、館内で使われている水はすべて、近くの沢から引いた湧き水を使用。客室の冷蔵庫にも常備されているので、湯上りにはおいしい天然水でひと息つきましょう。

そして、1階の食堂〈神峰路(カミホロ)〉でいただく食事もお楽しみのひとつ。3つのコースから選べる富良野ならではの夕食プランでの一番人気は、地元ブランド牛のおいしさを味わう〈道産牛コース〉。このほか、餌にこだわって育てた地元産豚肉を堪能する〈かみふらの地養豚コース〉、地元産の野菜や季節の海鮮などでほっとあたたまる〈旬菜鍋コース〉も。

夕食の前菜には、近郊でとれた鹿肉を加工したスモークが。くさみもなくすっきりした風味でいただけます。鰊のマリネ、ハムで包んだ牡蠣と一緒に。海外のお客様向けに揃えたオーストラリアやフランス産のワインを頼みたくなる味。

ジューシーな道産牛をお好みの焼き加減で。

夕食はコースのほかに、ごはんやお味噌汁、飲み物をハーフバイキング形式で自由にサーブ。自社農園でとれたお米や蕎麦、野菜をメニューに取り入れているので、減農薬で育てられたブランド米のゆめぴりかや、わんこそば形式で登場しているお蕎麦はぜひ味わって。この日は、近郊のきのこがたっぷり入った炊き込みごはんも登場。秋には、スタッフが採った山菜やきのこがメニューに登場するそう。豊かな自然の実りがすぐそこにある、カミホロ荘ならではのサービスです。

朝食は品数豊富なバイキング。自社農園産のゆめぴりかを朝もたっぷりいただきましょう。高所に建つカミホロ荘は平地と1気圧違うため、お米を美味しく炊く研究が日々なされているそう。

食堂の壁に貼られたスタッフ発案の世界地図には、あちこちにピンが押されています。世界各国から訪れるお客様との大切なコミュニケーションツール。

つわものの方へのおすすめは、流れ星も見られる十勝岳の満天の星空。2010年〈日本一の星空スポット〉に認定された素晴らしさを体感して。ただし防寒対策はしっかりと!

元は国民宿舎として営業していたカミホロ荘は1965年に開業。1999年火災に遭い、上富良野町のアラタ工業がより美しい風景を見られる向きで建物を新築し、富良野盆地を広々と見渡す現在の宿が2002年に誕生します。

「食堂から見られる、夕日に照らされた窓いっぱいの富良野盆地は、本当に美しいんですよ。冬だと17時頃が見頃ですね」そう教えてくれた支配人の西山政博さんは、富良野の農家ご出身。「富良野市近郊だけでも80種類以上の野菜が栽培されています。僕も同級生には農家さんが多いので、地縁を生かし、シーズンには生で食べられる白いとうもろこしを仕入れることもありますよ」と語る通り、食を含めたさまざまな形で、長年見つめてきた地元富良野地域の魅力を訪れるお客さんに伝えています。

富良野観光協会にいたこともある支配人の西山政博さんは、ホテル業界に入って35年の大ベテラン。お話しすると、とても気さくな人柄が垣間見えます。

「小さな温泉宿なので、お客様とスタッフの距離が近いですね。おじさんが多いですが(笑)、スタッフの優しさや親しみやすさも特徴のひとつ。お気軽になんでもお問い合わせください」と西山さんが話すように、スタッフの中には、独自の観光情報を手書きで発信する方や、近郊のおすすめカフェ情報を教えてくれる方も。それぞれの十勝岳や上富良野への思い入れが伝わってきます。

温泉へ続く廊下には、上富良野町の自然や特産品の情報がまとめられていました。

2階の自動販売機コーナーに置かれている、スタッフの笠井祐輔さん手づくりの十勝岳温泉周辺おすすめマップは地元目線な情報がうれしい。翌日の旅路にいかしてみて。

厳しくも美しさを増す冬の十勝岳連峰のふところ。あたたかい気配りの宿で、ここにしかない大自然が織りなす風景に出合ってみませんか?

十勝岳温泉登山口はカミホロ荘から車で3分。左中央に小さく見えるのはバックカントリースキーヤーの勇姿。〈かみふらの八景〉のひとつ、こんな美しい冬山も車から降りてすぐ。

Information

大雪山国立公園十勝岳温泉郷 カミホロ荘

住所 北海道空知郡上富良野町十勝岳温泉

TEL 0167-45-2970

駐車場 あり

旭川空港、旭川駅を通る無料送迎バスが毎日運行

Web http://tokachidake.com/kamihoro

おすすめの立ち寄りスポット ①

Café てくり

元〈富良野塾〉出身、札幌のレストランで修業を積んだシェフ竹内裕介さんが、中富良野の畑の中に元納屋を改装したカフェを奥さまの紗夏さんとともにオープン。十勝岳連峰をのぞむ明るい店内で、石窯ピザセット(980円)ほか、素材を生かしたおいしいランチをゆっくりと味わって。

住所 北海道空知郡中富良野町東5線北13号

TEL 0167-44-3210

営業時間 11:00〜16:00(L.O.15:30)

定休日 日曜・月曜

駐車場 あり

おすすめの立ち寄りスポット ②

フラノデリス

富良野スイーツの代表、とろりとクリーミーな〈ふらの牛乳プリン〉(300円)をはじめ富良野近郊の新鮮な素材をいかしたケーキや焼き菓子がずらりと並ぶ人気店。併設のデリスカフェでは、旅の朝ごはんにぴったりなモーニングサービスも楽しめます。

住所 北海道富良野市下御料2156-1

TEL 0167-22-8005

営業時間 10:00〜18:00

モーニング 8:00〜10:00(デリスカフェのみ営業)

定休日 月曜・火曜(祭日・1日の場合は営業) 年2回長期休業あり

駐車場 あり

Web http://shop.le-nord.com/honten

photo:asako yoshikawa text:akiko yamamoto

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