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SPOT 03

達人案内 きのこ・粘菌写真家 新井文彦さん

きのこが好む手つかずの深い森
オホーツクの秘境、チミケップ湖

from 北海道網走郡津別町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

静寂に包まれた湖のほとりへ

寒湖の北東へ約1時間10分、車を走らせ、国道240号線から未舗装の道道494号線を数キロ進んだ先に、細長い形のこじんまりとした綺麗な湖が現れます。

「森の中にひっそりと佇むチミケップ湖(アイヌ語で「崖を破って水が流れる所」の意)は、おそらく地元の人以外には、あまり知られていないはず」

きのこ・粘菌写真家の新井文彦さんの言葉どおり、湖畔に野鳥公園や樹木園、2つの見晴台が整備されているほかはほとんど観光化されていないチミケップ湖。ヒメマスやウグイが生息し、天然記念物のクマゲラをはじめ40種類あまりの野鳥が棲む深い森に囲まれた、静かな穴場です。

みずみずしい緑につつまれた〈探鳥歩道〉。

「しかし、湖岸には、小さいながらも本格的なリゾートホテル〈チミケップホテル〉(軽食、喫茶のみの利用も可)と、2つのキャンプ場があり、知る人ぞ知る、大自然体感スポットなのです」

全8室の小さなオーベルジュ〈チミケップホテル〉は、フランスほかアメリカなど数々の名店で研鑽を積んだシェフがフレンチベースの創作料理をコースで提供。北海道の旬の食材を美しい料理へと落とし込んでいます。ホテルではカヌーの貸し出しも。

針葉樹と栄養分のやりとりをするきのこ、ウスタケ。

「〈探鳥歩道〉など、周囲にはいくつかの遊歩道が整備されており、小鳥のさえずりを聞きながら、トドマツなどの針葉樹とミズナラなどの広葉樹が入り混じった森を歩けば、お目当てのきのこはもちろん、可憐な草花とも出会えます」

人の手の入らない原始のままの森へ入るときは、クマ鈴を身につけていきましょう。新井さんは阿寒をはじめ、道内のあちこちでクマに遭遇しているとか……。

こちらは広葉樹の枯れ木や切り株で見られる〈ヒラタケ〉。味も香りもよいきのこ。ただし毒きのこの〈ツキヨタケ〉に似ているのでご注意を。

「それにしても、この静謐さは特筆ものです」

きのこ探索のあとはきれいに管理されたキャンプ場で、湖を眺めながらリラックスするひとときもよさそう。冬期は湖へ向かうルートのうち一部が閉ざされるので確認の上訪れてください。

Information

チミケップ湖

住所 北海道網走郡津別町字沼沢

Profile

新井 文彦(あらい ふみひこ)

きのこ・粘菌写真家。ライター業、コピーライター業も営む。夏から秋にかけては、北海道・道東地方をメインフィールドにアウトドア系ガイド業にもいそしむ。阿寒周辺の森と、日高山脈をこよなく愛する。『ほぼ日刊イトイ新聞』にて毎週菌(金)曜日、「きのこの話」を連載中。2016年10月に新たなきのこの本を上梓予定。著書に『粘菌生活のススメ』(誠文堂新光社)、『きのこのき きになるきのこのきほんのほん』(文一総合出版)など。http://ukigumoclub.com/

photo:fumihiko arai text:akiko yamamoto

※北海道の森にはヒグマが多く生息しています。森に入るときは、必ずクマ鈴を身につけていきましょう。

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