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SPOT 04

達人案内 写真家 上田大作さん

タンチョウが
間近で見られる
鶴居村と
阿寒国際ツルセンター

from 北海道阿寒郡鶴居村、釧路市

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

上田大作「タンチョウの里」 越冬するタンチョウたちにとって楽園のような伊藤サンクチュアリ。青空の下、餌を目当てに次々と風に乗って雪原に舞い降りてくる。

海道で撮影を始めた2006年から、上田さんが度々訪れているのが鶴居村。釧路市から北へ30キロの阿寒郡にあるこの村は、タンチョウが数多く飛来することで知られています。
タンチョウは江戸時代には北海道全域に分布していましたが、乱獲や生息地域の減少などで明治期に激減。一時は絶滅寸前になりましたが、長年の保護活動の結果、現在では道東地方で約1300羽まで復活しました。

鶴居村には、鶴見台と鶴居・伊藤 タンチョウ サンクチュアリというタンチョウの給餌場があり、毎年11月から3月まで餌を与えています。ちなみに春から秋にかけては、タンチョウはヒナ鳥を育てるため湿原地帯に入りなかなか見られなくなるので、給餌場に集まる冬は絶好の撮影チャンス。なかでも上田さんがおすすめしてくれた時期は2〜3月。繁殖期をむかえ〈求愛のダンス〉が見られることもあるそうです。

「2羽が一緒に連なって、羽根を広げて舞いながら宙に浮く姿は美しいものです」

また、ここのタンチョウたちは人間に慣れているため、ある程度まで接近して撮影もできるそうです。

上田大作「『サルロンカムイ』とタンチョウはアイヌ語で呼ばれ、湿原の神を意味する。雪原を舞う姿はとても美しく、神々しい」 鶴居村の伊藤タンチョウサンクチュアリで撮影した、タンチョウの求愛のダンスの前後に見られる鳴き交わし。

鶴居村とともに上田さんが立ち寄るポイントは、この村から北西に30キロほど車を走らせた阿寒町の阿寒国際ツルセンターの分館であるタンチョウ観察センターです。上田さんによると鶴居村では家畜の飼料となるトウモロコシを与えているそうですが、タンチョウ観察センターではトウモロコシとともに、ウグイなどの活魚もエサとして与えていたそうです(2016年より鳥インフルエンザへの対策から魚の給餌は自粛中)。

「ウグイを目当てにオオワシやオジロワシも集まってきていました。タンチョウとワシのエサの取り合いも見られることもあったんですよ」

ワシのなかでも、とくにオオワシは生息地域が極東だけ。冬鳥として南下してくる北海道の地は観測しやすいこともあり、ツルの愛好家はもちろん、世界じゅうのバードウォッチャーからも注目を集めていたそうです。

なぜこの場所に野鳥が集まってくるのか。
上田さんがインタビューのなかで、風蓮湖の漁師さんと鳥との関係について語ってくれたように、ここにタンチョウやオオワシがやってくる理由にも人間が深く関わっていることに気づかされました。

現在は、鳥インフルエンザによる大量死を避けるため、タンチョウやワシたちを分散させる取り組みを環境省が進め、給餌の量を減らしているため、以前よりもやってくる数は減っているそう。 鳥たちの美しい姿を写真におさめるとともに、阿寒国際ツルセンターの展示などを通じて、人と鳥との共生の在り方について、考えを深めることも大切なことなのかもしれません。

新年を阿寒国立公園内にある美幌峠で迎えたという上田さん。初日の出を撮影した後、鶴居村で新年の撮影を行ったそうです。

Information

鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

住所 北海道阿寒郡鶴居村字中雪裡南

TEL 0154-64-2620

開館日 10月1日~3月31日

開館時間 9:00~16:30

TEL 0154-64-2620

※JR釧路駅から阿寒バス「鶴居線・幌呂線」で約60分。「鶴居村役場前」下車徒歩10分。

時刻表はこちらから確認してください。

Information

阿寒国際ツルセンター【グルス】

住所 北海道釧路市阿寒町上阿寒23線40番地

TEL 0154-66-4011

開館時間 9:00~17:00

※分館のタンチョウ観察センターの給餌は11月1日~3月31日

開館時間 8:30~16:30(11~1月は16:00まで)

年中無休

※JR釧路駅から阿寒バス「阿寒線」で約60分。「丹頂の里」下車。

時刻表はこちらから確認してください。

Profile

上田 大作(うえだ だいさく)

写真家。1977年山口県下関市に生まれる。2005年写真家になることを志し、務めていた会社を退職。タンザニアのセレンゲティ国立公園やンゴロンゴロ保全地域、ガラパゴス諸島などを見聞して歩く。2006年から、北海道の道東地方や大雪山国立公園をおもなフィールドとし撮影を始める。2013年「風連湖—冬の物語」にて田淵行男賞を受賞。受賞記念写真展をニコンサロン(新宿・大阪)で開催。同年〈Imagine Wildlife〉を設立。http://daisaku-ueda.com/
上田さんが参加している写真展『NATURE CRAZYS』(ライフスケープ編集長が推す“常識やぶり”な若き写真家たち)が、富士フイルムフォトサロン仙台(2017年1月12日~2月7日)と富士フイルムフォトサロン名古屋(5月5日〜11日)で開催。 https://www.fujifilm.co.jp/photosalon/sendai/17011201.html

photo:daisaku ueda text:michiko kurushima

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