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【ドライブよりみち旅企画】 北前船の道をゆく(PART2:北北海道編) 日本海オロロンラインさいはてドライブの旅。(後編)

前回の「PART1:南北海道編」では、北前船の最大寄港地・江差を経て松前までを目指し、日本海追分ソーランラインをひたすら南下する旅でしたが、今回は北上です。北前船はいったい、どこまで行ったのか?今回は石狩から天塩までの国道231号・232号および稚内までの道道106号からなる「日本海オロロンライン」をたどります。 “オロロン”とは、天売島に棲む海鳥であるオロロン鳥(ウミガラスの別名)のこと。「オルルーン、オルルーン」という鳴き声から、そう呼ばれるようになったとか。それではこちらも、「ブルルーン、ブルルーン」とエンジンを掛け、日本最北端を目指すさいはてドライブの旅へと出発しましょう。

前編はこちら

増毛で歴史の道を歩き、留萌・小平でニシンの栄華を偲ぶ。

クルマは増毛の街に入りました。1751年(宝暦元年)に松前の商人、村山伝兵衛がこの地に出張番屋を設け交易を始めてから、和人が定着を開始。豊富な水産資源に恵まれ、中でもニシン漁は増毛に多くの富をもたらしましたといいます。

増毛といえば、まず立ち寄りたいのが、1882年(明治15年)創業の「國稀酒造」。暑寒別岳を源とする清らかで豊かな伏流水を使用し、130年にわたり伝統の味を守り続けている日本最北の酒蔵です。

建物の内部は、明治の佇まいがそのまま残された空間。石造りの蔵は資料館となっており、かつて酒造りに用いていた道具や酒器、古いラベルなどが展示されています。

全16種類の酒を試飲できる「試飲コーナー」もありますが、ドライブ中は飲酒はご法度。お土産におすすめの逸品を買って帰りましょう。

「風待食堂」とあります。じつはこれ、食堂ではありません。故・高倉健主演の映画「駅STATION」で使われたセットの跡なのです。

中は観光案内所になっており、映画の中で倍賞千恵子が営む「居酒屋 桐子」のセットが復元されています。

その向かい側には、2016年に廃駅となった「増毛駅」。この春、開業時と同じ広さに復元され一般公開されています。

増毛を過ぎると、まもなく留萌です。突端の黄金岬へ行ってみましょう。

かつて、夕陽に照らされ黄金色に輝く群来(くき)=ニシンの群れが、浜いっぱいに押し寄せたことから名付けられたといいます。

ここには、江戸時代末期に庄内藩によって造られた「日和山烽火(のろし)台跡」があります。

暗闇に浮かぶ炎の明かりは、沖を行く北前船にとって、航海の安全のための心強い目印となったことでしょう。

留萌を出ると、すぐに現れるのが「道の駅おびら鰊番屋」。この駅には、何やら古風な建物が一緒に建っています。北海道重要文化財にも指定されている「旧花田家番屋」です。現存する最大規模の番屋ということで、ニシン漁がいかに盛んだったかが目に浮かぶようです。

北前船の模型や当時の道具類の数々が展示されていました。

道路をはさんで海側には「にしん文化歴史公園」があり、北海道の名付け親、松浦武四郎の像が建っています。

しばらく走ると、右手の丘の上に巨大風車群が現れます。苫前に入ったようです。

冬には日本海からの猛吹雪が吹き、約40基の巨大風車がフル回転するそうです。丘の上は広大な牧草地にもなっており、牛の放牧も行われています。

サロベツ原野を越えて、いよいよ稚内へ入ります。

国道232号は天塩(てしお)から山側へと入りますが、クルマはこのまま海沿いの道道106号を走ります。天塩町といえば、シジミの名産地として有名。天塩のシジミは「青シジミ」という天然の種類で、大きくて味が濃いのが特徴。サロベツの大自然がテシオにかけて育ててくれた賜物です。とか言っているうちに、いよいよサロベツ原野に入ります。

(写真提供:認定NPO法人サロベツエコネットワーク)

見渡す限りのオレンジ色!サロベツ原生花園ではエゾカンゾウの大群落が満開です。花のピークは例年、6月中旬~7月中旬頃までとなります。

稚内へ近づくにつれ、牧草地帯特有の風景が現れます。初夏から秋にかけては、このような牧草ロールが北海道各地で見られるようになります。

夕暮れが近づいてきました。利尻島が濃いシルエットになって浮かんでいます。こんなに間近に迫って見えるとは驚きです。もしかすると、あのクマさんもこうやって島影を眺めているうちに海を渡るロマンを掻き立てられ、捨て身のグレートジャーニーを思い立ったのかもしれませんね。あくまでも、想像ですが・・・・。

稚内の南端が見えてきました。さすがに疲労困憊、ヘトヘトです。宗谷岬へは明日向かうとして、まずはホテルにチェックイン。この「ホテル滝川」は、なんと温泉付きなのです!

歩いて5分ほどのところにある「ロシア料理店ペチカ」へ。「副港市場」という複合施設の中にあります。

サハリンコースにニシンの酢漬けを追加注文。これで2000円とは満足感たっぷり。とくに、ボルシチとビーツサラダは絶品です!

さいはての岬に立ち、旅の終わりに去来するものは・・・・。

翌朝はまず、稚内港にある「北防波堤ドーム」へ。太い円柱となだらかな回廊状の構造は、波の飛沫がかかるのを防ぐためのもの。まるで、古代ローマの建築物を彷彿とさせます。

「道の駅わっかない」の標識がありましたので、大きな駐車場にクルマを入れました。が、どこにも建物が見当たりません。向こうにあるのは「JR稚内駅」。おかしいな~と思って行ってみたら、どうやら道の駅とJRの駅が一緒になっているようです。「これじゃ、ワッカナイよ!」とぼやきつつ、入ってみたら内部はとてもきれいで立派。「キタカラ」という複合施設になっており、飲食店やコンビニなどが入りたくさんの人で賑わっていました。

さて、宗谷岬へと向かいます。昨日の温泉が効いたせいか、疲労回復、元気ハツラツです。今日も快調にギャグを飛ばしましょう!ではなく、クルマを飛ばしましょう!(もちろん、安全運転の範囲で)広がる風景はまさに、日本最北端へと続く、さいはての道といった趣きです。

宗谷岬に着きました。「日本最北端の地」の碑が宗谷海峡を背にして建っています。

宗谷岬は一応、今回のゴール地という設定ですが、北前船自体の最北の寄港地は北蝦夷の久春古丹(クシュンコタン)という記録が残っています。これは、後の樺太の大泊のこと。現在はロシアが実効支配するサハリン州コルサコフです。これは、簡単には渡れません。

晴れた日には、約43キロメートル離れた樺太南端の西能登呂岬(ロシア名クリリオン岬)が見えるといいますが、今日は見えません。残念です!!

と、茫然と立ち尽くしていたら、カモメが一羽、北へ向かって飛び去って行ったのでした。

はるかロシアへ続くさいはての海峡を見つめつつ、かつてこの海を越えて交易の道を拓いた北前船の男たちの雄姿を偲びつつ、さらには昨晩食べたロシア料理のボルシチとビーツサラダの絶品の味を思い出しつつ、今回のドライブツァーを締めくくりたいと思います。

ではみなさん、また、どこかの旅の空の下でお会いする日まで。ごきげんよう!

 

<今回ご紹介した市町村の観光協会等のホームページはこちら>

 

石狩市観光ガイド

http://www.city.ishikari.hokkaido.jp/site/sightseeing-guide/

 

増毛観光情報局

http://mashike.jp/tourism/

 

留萌観光協会

http://rumoi-rasisa.jp/rumoide/

 

おびら観光情報

http://www.town.obira.hokkaido.jp/kanko/

 

苫前町観光情報

http://www.town.tomamae.lg.jp/category/lg6iib0000000hyp.html

 

サロベツ湿原センター

http://sarobetsu.or.jp/swc/

 

稚内観光協会

http://www.welcome.wakkanai.hokkaido.jp/

 

<当ホームページ内の主なリンク先はこちら>

 

石狩・空知エリアの魅力・観光スポット

http://www.visit-hokkaido.jp/article/detail/19

 

恋人の聖地/厚田公園展望台

http://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail/72

 

終着駅・増毛をめぐる

https://www.visit-hokkaido.jp/korezo/detail/38

 

国稀酒造

http://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail/331

 

留萌エリアの魅力・観光スポット

http://www.visit-hokkaido.jp/article/detail/12

 

旧花田番屋

http://shinkansen-access.visit-hokkaido.jp/area/area05/spot0507.html

 

サロベツ原生花園

http://www.visit-hokkaido.jp/info/detail/102

 

宗谷・稚内エリアの魅力・観光スポット

http://www.visit-hokkaido.jp/article/detail/13

 

宗谷岬公園

http://www.visit-hokkaido.jp/spot/detail/321

 

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