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わずか高さ1.3mのちっちゃい”灯台”がせたな町に!

皆さんは灯台といえばどんなイメージをお持ちですか?赤と白のストライプで、数メートルの高さの塔であるのが一般的。でも、北海道南部のせたな町には、高さわずか1.3mの”灯台”があったのです。背丈よりも小さい灯台とはいったいどんな灯台なのでしょうか?復元された灯台が今も灯るせたな町大成区太田地区を訪れました。

 

 

背丈より小さい灯台は四方どこから見ても「太田山」

 

せたな町大成市街から道道740号線をさらに進むこと約15分。長いトンネルを抜けてすぐ左折し、岩の上に目を向けると、点滅する光が見えます。それが、今回紹介する小さな灯台で、「定燈篭(じょうとうろう)」と呼びます。

岩の上に乗っかるその定燈篭は、高さ約1.3m、最大幅約40㎝。灯台にしてはかわいらしいサイズです。また、灯台には似つかわしくない独特の形をしていて、発光部だけがそのまま岩に乗っているイメージです。光が灯る部分は格子状の四角い形をしていて、傘をかぶっているように見えます。

 

実はこの定燈篭、四方どの方向から見てもほぼ同じ形に見えるよう作られています。そして、よーく見ていると、文字が見えてきませんか?そう、定燈篭を横から見ると文字が浮かび上がってくるのです。上から順に「太」(傘)「田」(灯器)「山」(台座)。太田山の麓に置かれていたこともあって、「太田山」の文字が浮かび上がってくるように作られたのです。よく考えられていますね。

 

実は道内最古の灯台?

 

旧大成町史によると、この定燈篭は江戸時代末期の1857年に設置されました。道内で最も古い灯台は根室市の納沙布岬で、1872年に道内初の洋式灯台として初点灯していますから、その15年も前から灯台に類するものが道内にあったことになります。現在のものはレプリカで、1988年に復元したものです。

 

なぜここ太田地区に定燈篭が置かれたのでしょうか? 当時は岩内と江差とを結ぶ弁財舟が航行していたのですが、太田の沖合は潮の流れが速く、特に冬季になると強風や波浪で難破する船が後を絶たなかったようです。そこで、太田地区の人たちが定燈篭を作って崖の上に置き、船の安全を守ったというわけです。

 

夕暮れ時には幻想的に見える定燈篭。せたな方面をドライブするときは立ち寄って、波の音とともに一風変わった灯台を眺めてみてはいかがですか?

 

<定燈篭>

檜山管内せたな町大成区太田

観覧自由

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