別名「エゾ富士」とも呼ばれる、美しい姿で知られる羊蹄山。その山麓をぐるりと囲む町村には、羊蹄山に降った雪や雨が50年から70年の歳月をかけて湧き出した湧水スポットが17もあります。
その中でも最大の水量を誇るのが、北海道遺産に選ばれている京極町の「ふきだし湧水」。毎日、約30万人分の生活用水にあたる約8万tの水が、ふきだし口から絶え間なく湧き出しているのです。その水量は、国内でも最大級ともいわれています。
その秘密は、砂れきや軽石、火山灰などで構成されている、浸水性高い地質にあります。それが天然のフィルターとなり、雨水や雪解け水をゆっくりと時間をかけて多くの地下水、伏流水を生み出すのです。あの円やかな味わいは、地中に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル成分が程よく溶け込むため、といわれています。さらに、地中の天然ラジエーターが年間を通じて、6.5℃に冷やしているのですから、おいしくないはずはありません。豊かな湧き水は、まさに北海道が誇る自然資源のひとつなのです。
昭和60年に環境庁の「名水百選」に選ばれたのをきっかけに、ふきだし口の周辺は、公園整備が進められ、「ふきだし公園」が誕生しました。さらに、建設省が選定する「生活を支える自然の水30選」で手づくり郷土賞を、国土庁の「水の郷百選」にも選ばれ、三冠を達成。京極町は全国レベルの知名度を誇る、名水のまちになりました。
園内には、ふきだし口から木製のトイを伝わり、清らかな水がほとばしる水場があり、連日、近郊や札幌から訪れた名水ファンで賑わっています。また、湧水をたたえた池や小川、森をたどる小道、釣り橋なども設けられ、美しい水景色を目で味わいながら、散策が楽しめるのも、人気の理由。園内には名水を生かしたラーメンや蕎麦、コーヒー、シャーベットなどが味わえる「名水プラザ」も。多彩な名水メニューの数々で、水のおいしさを存分に確かめることができます。
● 京極町役場企画振興課 TEL:0136-42-2111 |