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SPOT 02

道東ネイチャートリップ 大自然で過ごす旅
from 女満別空港

森の力でリフレッシュ。
五感が解放される散策へ
〈ノンノの森ネイチャーセンター〉

from 北海道網走郡津別町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

豊かな自然に触れて感じ取る、森からのメッセージ

ンプの宿 森つべつ に宿泊した際に体験したいのが、宿の周りに広がるノンノの森のガイドツアーです。今回はここを拠点に活動するネイチャーガイドの上野真司さんと、樹木の香りや木漏れ日、川の流れる音など、森の魅力を五感で味わう、ゆったりとした森歩きに出かけました。

ルーペを覗き、マツの葉の形の違いを発見。

「葉の先をよく見てください、違いがわかりますか?」
ふたつのマツの若葉をちぎり、上野さんがルーペと一緒に差し出します。
「M字型がトドマツ、尖っているのがエゾマツです。次はそれらをすりつぶして、香りをかいでみて」

上野さんの言葉に従い、マツの葉をこすって鼻に近づけると清々しい香りがふわり。トドマツは少し甘く、エゾマツはすっきりした香りで、ふたつの違いがよくわかりました。

ギュッ、ギュッとマツの葉をこすると……

手のひらから清々しい香りが広がります。

上野さんが続けます。「トドマツやエゾマツが発する香りはフィトンチッドといい、ストレス解消や記憶力向上の効果が科学的に認められています。木が虫除けのため発する香りなのに、人には気持ちよく感じられる。それは木と人が遠い昔から共生関係にあり、この香りが木から人へのラブコールのようなものだからだと思うんです」

ガイドツアーでは、植物の名前を覚えるよりも、森の見方や森との会話の仕方を知ってほしいという上野さん。

ノンノの森は2011年、森林浴の癒し効果が科学的に裏付けられ、東京のNPO法人〈森林セラピーソサエティ〉によって「森林セラピー基地」に認定されました。現在道内で森林セラピーを体験できる森はここのみで、90分の入門編、120分のリラックス編など、ガイドとともに遊歩道を歩く各種ツアーが設けられています。森歩きの前後に血圧やアミラーゼの数値を測り、ストレス軽減などの効果を確かめます。

倒木の上は光が届きやすく、新しい木々が生長しやすいところ。老いた木が若い木を育てる。そんな命のサイクルを目にし、上野さんは「森の100年前、100年後を想像して」と言います。

ノンノとはアイヌ語で「花」の意味。初夏にピンク色の花を咲かせるクリンソウのほか、ミズバショウやミヤマエンレイソウ、冬は雪の花(雪の結晶)やフロストフラワー(川面に咲く霜の花)など、四季を通じてさまざまな「花」が見られることから、そう名付けられました。

上野さんの前職は保険会社の営業マン。そもそも北海道を好きになったきっかけは、20歳の時に初めて訪れた北海道で起こしてしまったオートバイでの衝突事故でした。「自分が悪いにも関わらず、相手の男性が帰りの交通機関や宿泊の手配を世話してくれて、落ち込む自分に『北海道の旅を楽しいものにしてほしいんだ』と言ってくれました。北海道の人は何て温かいんだ、と大好きになってしまいました」

その後も北海道に通い、道内に自然学校をつくりたいと候補地を探していたところ、縁あって2010年から〈ランプの宿 森つべつ〉の支配人を務めることになり、横浜から移住。2012年には森林セラピー基地の運営を担うNPO法人〈森のこだま〉を設立しました。昨年2015年9月に宿の支配人を退き、現在はNPO法人の活動とガイドに専念しています。

川の増水によって池のようになった水のたまり場。川底が見えるほど透き通っていました。ほんのり青く神秘的な輝き。

この日は、2016年夏の北海道に大きな被害を及ぼした台風の通過直後。ノンノの森でも普段は静かな小川が増水、氾濫し、倒木が多く見られました。しかし、上野さんは言います。「人間から見れば“被害”ですが、森が存在する長い年月を考えると、森の“新陳代謝”のひとつ。これも自然の営みです」

川の増水により、普段とは違う流れを生み出したところも。足元に注意し、バシャバシャと水の勢いを感じながらの散策でした。

ハードな山歩きでもなく、きれいに整備された公園でもなく、誰でも気軽にのんびりと、豊かな自然に触れられるノンノの森。何かとストレスの多い現代社会ですが、日常の喧騒から離れ、森の力を借りて、リフレッシュしてみてはいかがでしょうか。

散策中に森で見つけた木いちご。甘酸っぱい自然の味。

散策の出発点、終着点となる小屋。上野さんが地域で使われなくなっていたものを移築、改修したそう。

※遊歩道は普段一般開放されていますが、台風の影響で立ち入り禁止となっている所もあります。森を安全に楽しく散策できるガイドツアーに参加して、ノンノの森を五感で感じてください。

Information

ノンノの森ネイチャーセンター

住所 北海道網走郡津別町上里703-1

TEL 080-8178-6120

体験料 森林セラピー入門編(90分コース):入浴付3500円、入浴なし3200円、

※ランプの宿森つべつ宿泊者2700円

リラックス編(120分コース):入浴付4000円、入浴なし3700円、

※ランプの宿森つべつ宿泊者3200円

(2名の場合。参加人数によって料金が異なります)

Web http://nonnonomori.com/

おすすめの立ち寄りスポット ①

津別峠

屈斜路湖の外側にある峠のなかで一番高い標高947メートル。中世の古城を思わせる展望台から、湖の絶景や知床連山、雌阿寒岳、雄阿寒岳などの稜線を望めます。早朝は雲海、夜は星空と、時間によって刻一刻と変化する絶景を堪能できるのも特徴です。立ち入りできるのは峠に通じる道道津別屈斜路線が開通している6月〜10月。また2016年9月末現在、道道の弟子屈側は土砂崩れのため通行止めなので、津別側からアクセスしてください。

津別峠展望台

住所 北海道津別町上里

TEL 0152-76-2151(津別町役場産業振興課商工観光グループ)

開館期間 6月〜10月

開館時間 9:00〜19:00

駐車場 あり

おすすめの立ち寄りスポット ②

季節の台所 彩

新鮮野菜を使ったメニューが豊富なレストランです。ランチもディナーも、メインメニューを注文すると、皮付きニンジンの蒸しサラダや長芋のたまり漬けなど、旬の野菜を使ったおばんざいバイキングが食べ放題。海鮮セイロ蒸し、伊達鶏むね肉のマスタードソースなど、お魚料理やお肉料理も好評です。また、女満別の〈道の駅メルヘンの丘〉にもテイクアウトの姉妹店〈やさい茶屋 彩〉があるので、立ち寄ってみては。

住所 北海道北見市光葉町26

TEL 0157-33-1267

営業時間 11:00〜14:00 17:00〜2100(日曜〜20:00)

定休日 毎週月曜(祝日の場合は翌日)

駐車場 あり

photo:yayoi arimoto text:chie takekawa

※2016年8月の台風の影響で一部通行止めとなっている道路があります。滞在先からの交通アクセスなどを一度ご確認のうえ、お出かけください。
国土交通省北海道開発局 北海道地区道路情報

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