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SPOT 05

道東ネイチャートリップ 大自然で過ごす旅
from 女満別空港

シャチやオジロワシを間近に!
世界中からリピーターが集う
〈知床ネイチャークルーズ〉

from 北海道目梨郡羅臼町

SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル
SHORT TRIP Guides - 北海道の小さな旅ガイド edited by コロカル

これぞ世界自然遺産、豊潤の海で大迫力の動物パラダイスを満喫

海道唯一の世界自然遺産・知床半島の南東部に位置する羅臼町。昆布の特産地として有名ですが、鯨類や海鳥類の一大パラダイスが広がっていることを知っていますか?
「羅臼は、ホエールウォッチングするには日本一だと思う」と胸を張る、〈知床ネイチャークルーズ〉の長谷川正人船長から「羅臼流・海の楽しみ方」をうかがいました。

羅臼港からのイカ釣り漁船の出航風景は圧巻!(9月〜12月)

世界有数の漁場である羅臼の海。水深1000メートル以上まで達する起伏に富んだ海底の地形は羅臼昆布をはじめ、多種多様の魚介類を育んでいます。そもそも知床半島が世界自然遺産として認定されたのは、海から陸へとつながる生態系がわかりやすく見られることが特徴のひとつ。冬は植物性プランクトンを含む流氷がロシアから到来し、春先は、それを求めて魚類が集まり、さらに魚類を目当てに鳥類や鯨類が大集合します。彼らにとって知床の海は、まるで栄養たっぷりのスープなのです。

マッコウクジラ。

イシイルカ。

「この狭い海域に10種類近い鯨類や、春になると海が真っ黒になるほどのハシボソミズナギドリの大群が来て、知床連山を背景に見る圧倒的な風景は、ここにしかないのでは」と長谷川さんは語ります。

ハシボソミズナギドリ。オーストラリアなどで繁殖し、5月から6月ごろに大群で羅臼の海へやって来ます。

ネイチャークルーズで鯨類・バードウォッチングが楽しめるのは5月から10月中旬。特に6月はシャチとの遭遇率が高く、2016年は80パーセント以上にのぼったそう。野生動物が相手なので100パーセントの確率ではないからこそ、想像を上回る光景にも感動するのです。「午後の運航便は、日射しの加減でシャチの潮吹きに虹がかかることもあるよ」

シャチは5月から7月上旬頃頻繁に見られます。「ポッド」と呼ばれる家族の群れで行動し、複数の群れが集まる「スーパーポッド」を形成することも。

1月下旬から3月中旬は、流氷クルージングの季節。羅臼沖の流氷は密度が低いため、冬でもスケトウダラ漁が営まれ、天然記念物のオオワシやオジロワシも魚を求めて約700羽が到来する一大越冬地になっています。

流氷上で休憩するオオワシとオジロワシ。餌の魚を獲りながら越冬できる羅臼は絶好の環境です。流氷到来の2月から3月は、高確率で遭遇できます。

流氷上は、ワシたちが悠然と羽を休める様子や、獲物を獲り合うバトル、アザラシなど驚きのシーンの連続。長谷川さんら地元住民にとっては「いつもの風景」のようですが、観光客にとっては天然記念物が高密度で観察できるとあり、熱烈なバードウォッチャーも世界中からやってきます。

「おすすめは早朝撮影。日の出と流氷、知床連山とワシを一度におさめられるチャンスだよ」

1月下旬〜3月中旬までの冬期運行中に見られこともある、ゴマフアザラシ。

長谷川さんは3代続く漁師の家に生まれました。スケトウダラや昆布漁などを営んできましたが、スケトウダラ漁獲量の減少にともない、2006年に「長年の漁師経験をもとに知床の海域の魅力を伝えたい」と〈知床ネイチャークルーズ〉を設立。以来、漁業の歴史から海洋生物の生態まで語れる、羅臼観光のスポークスマンとして活躍しています。

photo:yayoi arimoto

「昭和初期、ひいじいさんたちが苦労して山から木を切り出し、知床岬近くに番屋を建てて昆布漁を切り開いてきた。当時の羅臼の海は、漁業者のための生活航路。まさか、海洋生物が観光資源になるなんて誰も思っていなかった」と振り返り、「知床は『手つかずの自然』が特徴ではあるけれど、こうして産業も共存している。先人たちの苦労も、語り継いでいきたいね」と、元漁師としての誇りをのぞかせました。

クルージングは天候に左右されます。出航できないときは、町内の自然学習施設に足を運んでみましょう。知床国立公園内の動植物やトレッキングスポットを紹介する〈羅臼ビジターセンター〉、知床岬や知床岳など知床半島先端部の最新情報や利用ルールを学べる〈知床世界遺産ルサフィールドハウス〉がおすすめです。

羅臼ビジターセンターにある、日本最大級のシャチの骨格標本は見応えあり。またこの地域の良書が揃う小さなライブラリーもおすすめです。photo:yayoi arimoto

羅臼港から知床半島を車で約25分で知床世界遺産ルサフィールドハウスに到着。2階には海を見渡す観察用の双眼鏡も。photo:yayoi arimoto

取材に訪れた9月上旬、ルサフィールドハウスの隣の川では、たくさんのカラフトマスが遡上する姿が。その上をオジロワシが雄大に飛んでいました。photo:yayoi arimoto

知床が世界遺産に登録された理由は「海から川、森や山までまたがる特異な生態系」。ネイチャークルーズでは、それが体験できます。陸のヒグマやエゾシカのみならず、魚類や鳥類、鯨類が集う豊穣の海、そして人間が漁を営んできた歴史があり、その大きなサイクルに自分も立っているーー。そう感じられる、国内でも希有なツアーです。

羅臼くじらの会で手づくりしたという展望台〈クジラの見える丘公園〉から。photo:yayoi arimoto

Information

知床ネイチャークルーズ

住所 北海道目梨郡羅臼町本町27-1

TEL 0153-87-4001

体験料

【クジラ・イルカ・バードウォッチング(5月~10月中旬、約2時間半)】

大人8000円、小人(3歳~小学生)4,000円

【流氷&バードウォッチングA(1月下旬~3月中旬、約1時間)】

大人4000円、小人2000円

【流氷&バードウォッチングB(1月下旬~3月中旬、約2時間半)】

大人8000円、小人4000円

※いずれも1グループ10名以上で団体割引適用

※流氷&バードウォッチングBに関しては撮影機材持ち込みの場合、附帯料金として+2000円いただいております。

Web http://www.e-shiretoko.com/

羅臼ビジターセンター

住所 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町6-27

TEL 0153-87-2828

営業時間 9:00〜17:00(11〜4月10:00〜16:00)

定休日 月曜・年末年始

Web http://rausu-vc.jp/

知床世界遺産ルサフィールドハウス

住所 北海道目梨郡羅臼町北浜8

TEL 0153-89-2722

営業時間 9:00〜17:00(11〜4月10:00〜16:00)

定休日 火曜

Web http://shiretoko-whc.jp/rfh/

おすすめの立ち寄りスポット ①

山小屋 峰

〈羅臼ビジターセンター〉の奥へ進むと森林に囲まれ、羅臼岳登山口にひっそりとたたずむ温泉付きログハウス。もともとは登山客用ロッジとして利用されていたそう。観光名所としても知られる〈間欠泉〉が間近に眺められるロケーションです。屋根付き露天風呂があり、野趣あふれる緑豊かな環境に旅の疲れが癒されます。木造2階建てで5部屋、共同トイレや台所があり、自炊も可。

住所 北海道目梨郡羅臼町湯ノ沢町

TEL 0153-87-3001(ホテル峰の湯)

利用期間 5月〜10月

料金 1棟10名まで32,400円、貸し布団1名につき540円

駐車場 あり

Web http://www.rausu-minenoyu.com/

(photo:yayoi arimoto)

おすすめの立ち寄りスポット ②

シマフクロウ オブザバトリー

民宿〈鷲の宿〉に併設された、野生のシマフクロウを観察撮影できる施設。シマフクロウの縄張りである渓流の中に給餌池や夕暮れ時に近い明るさの照明があり、生息域そのままの環境で、捕食する姿や遊ぶ姿などさまざまな行動を見ることができ、知床羅臼町観光協会スタッフによる解説も。絶滅危惧種であるシマフクロウの観察を通して、知床の自然の奥深さ、保護の大切さを学んでみては。

住所 北海道目梨郡羅臼町共栄町6(鷲の宿)

TEL 0153-87-2877

観察撮影時間 日没30分後〜0:00

料金 3000円 ※鷲の宿の宿泊者は無料(鷲の宿の宿泊料は別途)

駐車場 あり

Web http://fishowl-observatory.org/

photo:shiretoko nature cruise text:yoshiko nakayama

※2016年8月の台風の影響で一部通行止めとなっている道路があります。滞在先からの交通アクセスなどを一度ご確認のうえ、お出かけください。
国土交通省北海道開発局 北海道地区道路情報

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