登山01:大雪山(旭岳・黒岳)

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大雪山(旭岳・黒岳)

夏〜秋

神々の遊ぶ庭、大雪山。
言葉を失うほどの圧倒的な大自然

北海道の屋根といわれる大雪山系。約23万haの大雪山国立公園は日本最大の国立公園です。
2,000m級の山々が連なる大雪山は、緯度が高い北海道にあるため、気候は北アルプスの穂高岳のような本州の3,000m級の山に相当し、短い夏に高山植物が咲き誇るこの地を、アイヌの人々は親しみと畏敬の念を込め「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」と呼んでいたそうです。
圧巻の大自然が広がる大雪山の主峰、旭岳をはじめ黒岳など、そのスケールの大きな自然と景色は多くの登山者を虜にし、初心者から上級者まで毎年多くの愛好家が登山に訪れます。複数の山から構成されることから登山のコース取りもバリエーションが豊富なのも大雪山の魅力の一つ。
山頂からは大雪山の山々が見渡せる大パノラマや緑と白い雪渓との美しいコントラスト、日本一早い紅葉、高山植物が広がる「神々の遊ぶ庭」で大自然を感じてみませんか?

大雪山国立公園の中でも、御鉢平(おはちだいら)と呼ばれるカルデラを中心としたエリアを表大雪(おもてたいせつ)と呼びます。カルデラを取り囲むように2,000m級の山々が連なりますが、なかでもポピュラーなのが旭岳と黒岳。特に旭岳は北海道の最高峰(2,291m)ながら、ロープウェイで5合目まで行くことが出来るため、初心者から上級者まで様々な登山客で賑わう人気の山です。夏には群生する高山植物、秋には目に鮮やかな紅葉、冬にはキラキラ輝くダイヤモンドダストなど、一年を通してさまざまな表情を魅せてくれます。
ロープウェイの終着地、姿見駅の周辺には1周1.7kmの散策路が整備されているので、夏でも雪渓の残るお花畑をトレッキングしたり、そこからさらに山頂を目指して本格登山に挑戦したり、天候とレベルに合わせて楽しめるのが魅力です。

ロープウェイの終着、姿見駅で降りたら、忘れずに訪ねてほしいのは、コバルトブルーの水をたたえた「姿見の池」です。鏡のように澄んだ水面に旭岳の山容が映し出される、まさに絶景スポット。7月下旬に高山植物の花々の群落がピークを迎え、旭岳は高所のため夏でも気温が低くなることから、お花畑と雪渓が同時に楽しめるのも魅力の一つです。
運が良ければ氷河期の生き残りといわれるエゾナキウサギをはじめ、エゾライチョウなど希少な野生動物たちに会えるかも!?

旭岳(東川町)と同じく、上川町にある黒岳(1,984m)にもロープウェイがあります。こちらは麓から5合目まではロープウェイ、さらに、そこから7合目まではペアリフトが運行されているので、それらを利用すれば自分の足で登るのは7合目から頂上まで。初心者でも十分に登頂できます。黒岳の山頂からは、桂月岳や北鎮岳など他の大雪山系のほかの山々へ縦走するコースもあり、ビギナーからベテランまで幅広く迎えてくれるのが、大雪山の魅力といえるかもしれません。

大雪山系は日本で一番早い紅葉スポットとしても人気です。8月の終わりから秋の気配が漂いはじめ、9月上旬には山頂付近が色づき、徐々に麓へと下がっていきます。御鉢平のウラシマツツジが紅葉すると、真っ赤な絨毯を敷きつめたよう。そよそよと風に揺れるチングルマの綿毛が幻想的です。紅葉のピーク時はロープウェイもペアリフトも混み合いますが、抜けるように青い空と燃えるような紅葉のコントラストは一見の価値あり。山歩きに疲れたら、山麓の層雲峡温泉で、ゆったりとリフレッシュもできます。

問い合わせ先:大雪カムイミンタラDMO

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