身も心もたっぷり癒されよう!
北海道でのんびり「ネオ湯治」

身も心もたっぷり癒されよう!北海道でのんびり「ネオ湯治」

日本古来の「湯治」とは、温泉に長期滞在して持病の回復や日常の疲れを癒すことを目的とした旅です。今注目されているのが、体にいいお湯をマイペースで楽しむ「ネオ湯治」。北海道で、新時代のネオ湯治を満喫してみませんか?

登別のさらに奥の秘湯でのんびり過ごそう
登別カルルス温泉[登別市]

日本有数の温泉地として知られる登別温泉。そこから8kmほどのオロフレ峠の麓にあるのが「登別カルルス温泉」です。昔からアイヌの人々には薬湯として知られていたそうですが、明治時代に温泉として開かれました。「カルルス」という名前はアイヌ語由来と思われるかもしれませんが、泉質が世界的に有名なチェコの温泉保養地・カルルスバードに似ていたことから命名されたものです。


登別カルルス温泉の泉質は「芒硝性単純温泉」。肌にやさしく石鹸の泡立ちもなめらかな無色透明・無味無臭の温泉で、「とにかく良くあたたまる」と評判です。効能としては、神経痛・慢性消化器病・冷え性・関節痛・皮膚病などに効果があるほか、「飲泉」、つまり温泉を飲むことができます。サラサラしたお湯は味もクセがないので、はじめて飲泉する人にもおすすめ。整腸作用があると言われているのでぜひチャレンジしてみては。


登別カルルス温泉には3軒の湯宿があり、長期宿泊者向けの湯治プランや素泊まりプランなども用意されています。登別温泉からは少し離れているため、静かな環境でのんびりと湯治を楽しみたい方にはぴったり。夏は周辺のオロフレ山や来馬岳での登山やハイキング、冬は樹氷やサンライバスキー場でのスノーアクティビティも楽しめます。四季折々の自然の中でのネオ湯治で、心身ともにリフレッシュしてください。


皮膚トラブルの聖地と呼ばれる希少な温泉
豊富温泉[豊富町]

「日本最北端の地の碑」がある稚内市から、JRとバスを乗り継いで約1時間のところにある「豊富温泉」は、日本最北の温泉郷。大正時代に石油を試掘したところ、高圧の天然ガスと一緒に43℃のお湯が噴出したものが、地元の人たちに温泉として利用されるようになり、昭和になってからは旅館が開業して温泉街となりました。現在では、旅館やホテルからシェアハウスまで14もの宿泊施設があります。


豊富温泉の最大の特徴は、世界でも珍しい油分を含むお湯です。「含よう素-ナトリウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性温泉)」と、「ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩温泉(高張性弱アルカリ性低温泉)」の2種類の泉質がありますが、どちらも黄色く濁った色のお湯で、石油や天然ガスとともに湧出してくるため、わずかに油分を含んでかすかに石油の香りがします。実は、この油分こそがとても重要なのです。


温泉の油分によって入浴後の肌の保温保湿効果が高まり、乾癖やアトピーなどの皮膚病に対しては、油分に含まれるタールが抗炎症作用を発揮すると考えられています。皮膚のトラブルに悩む人々から聖地とまで言われる温泉で、全国から多くの観光客と湯治客が訪れます。豊富町でも「ミライノトウジ」をスローガンに受け入れ態勢を整えており、「豊富温泉コンシェルジュ」が湯治をはじめさまざまな相談に乗ってくれるので安心です。

海の恵みのタラソテラピーでリフレッシュ
バリアフリーホテルあすなろ[乙部町]

函館駅からクルマで約1時間30分、日本海沿いの乙部町にある「バリアフリーホテルあすなろ」は、障害者や高齢者、その家族の利用を第一に考えて建てられた、完全バリアフリーのホテルです。ユニバーサルデザインとバリアフリーが融合した館内は、車イスでどこでも行くことができ、大浴場の内風呂や露天風呂にも温泉専用の車イスのまま入浴できるという徹底ぶりです。


このホテルの魅力はなんといっても温泉。地元の館浦温泉は硫酸塩泉で、末梢循環障害や冷え性などの効能があるほか、北海道初の「タラソテラピー(海水入浴法)」が楽しめます。タラソテラピーとは、体温に近い35℃前後に温めた海水を利用した入浴法。羊水とほぼ同じ成分といわれる海水は、身体をやわらかく温めてくれるだけではなく、ほどよい浮遊感が全身をリラックスさせてくれます。


海水は、海水浴場として人気の元和台から毎日汲み上げたものを使用しています。ミネラルたっぷりの日本海の恵みにつかって心身のバランスを整え、元気になれるタラソテラピーはまさに「ネオ湯治」そのもの。湯上がりには、本場・香港で技術を身につけた料理長が腕をふるった絶品の広東料理もお楽しみ。リーズナブルな素泊まりプランもあるので、長期滞在にもぴったりのホテルです。

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