知床が北海道唯一の世界自然遺産である理由【女満別空港編】

知床が北海道唯一の世界自然遺産である理由【女満別空港編】

知床国立公園は、北海道に位置する世界自然遺産で、アイヌ語の「シリエトク」に由来する「地の果て」を意味します。この公園は、手付かずの陸地や海の景観、世界で最も豊かな生態系など、さまざまな自然の宝庫があります。夏には緑豊かな森林、冬には雪を頂いた山々まで、季節によって大きく変化します。羅臼湖を目指すトレッキングツアーは、多種多様な高山植物が生い茂る高原コースで、6月や7月に行っても残雪の上を歩けます。カムイワッカ湯の滝は、近くの活火山から温泉が湧き出る熱い滝で、滝つぼで泳ぐことができます。また、凍った浅瀬の上を歩く「流氷アイスウォーク」で、北半球の他の凍った海よりも標高が低いオホーツク海を体感できます。知床へのアクセスは非常に便利で、東京からは4時間以内、羽田から女満別空港まで飛行機で1時間40分、その後は車で2時間です。

生態系を保護:知床五湖散策路

知床五湖は、北海道の知床連山のシルエットを背景に、原生林に囲まれた湖です。この地に生息する野生動物の痕跡がわずかに残されており、ヒグマの爪痕やクマゲラの食痕などが見られます。湖の周辺は、特別に設置された地上遊歩道を使って体験することができますが、生態系を保護するために指定された期間があります。この期間は4月20日から5月9日、8月1日から11月8日までで、この期間に訪れる場合は知床五湖フィールドハウスで事前登録が必要です。

知床を歩く:羅臼湖トレッキング

女満別空港から知床までは車で約2時間かかります。そこから目指すべきは、知床最高峰の羅臼岳を望む知床峠です。ウトロ港から約20分で到着します。知床最大の湖である羅臼湖方面へのトレッキングコースは、標高の高い(本州の海抜2,000~2,500mに相当)高山植物が多いことで知られています。6月や7月に行っても、残雪の上を歩くことができます。登山口から湖までは3キロほどですが、アップダウンがあるため、トレッキングには時間を確保してください。トレッキングシーズンは6月から10月までで、ツアーも多数あります。


絶景露天風呂:カムイワッカ湯の滝

知床国立公園内にある滝つぼは、近くの活火山から流れ出る水が流れ込むため、温泉になっています。沢登りの疲れを癒す方々に最適なスポットとなっています。沢登りのために指定されたツアーに参加する必要はありませんが、このエリアは定期的にメンテナンスされているわけではありませんので周囲の状況に十分注意してください。滝つぼに入る際には、マリンシューズかゴム長靴とショートパンツの組み合わせがおすすめです。また、敏感肌の方で入浴を予定されている方は、強い水圧と酸性度にご注意ください。滝に入ることができる期間は6月~10月末までです。

野生動物に出会えるかも:知床観光船おーろら

知床半島は、世界自然遺産に登録された美しい自然が広がる場所です。知床観光船おーろら号は、ウトロ漁港近くのオロンコ岩から知床半島最北端の知床岬まで続くルートを運行しており、海からの眺めは絶景です。途中、数多くの海食洞や海に流れ込む滝を楽しむことができます。また、運が良ければ、ヒグマ、シカ、キタキツネ、オオワシ、フクロウ、イルカ、アザラシなどの野生動物に出会えるかもしれません。

断崖絶壁を漕ぎ進む:シーカヤック

知床半島は、カヤックの聖地として知られています。知床アウトドアガイドセンターが提供する夏カヤックツアーは、プユニ岬と「男の涙」の異名を持つ湯の華の滝を目指す人気のツアーです。高さ200mの断崖絶壁を漕ぎ進み、勢いよく流れ落ちる滝を間近から眺めることができます。ハイグレードなシーカヤックは安定性も抜群で、初心者にも魅力的なツアーです。運行期間は6月~9月までですが、身長180cm以上、体重90kg以上の方は、適合するギアがなく、残念ながらツアーをご遠慮いただくことになりますのでご注意ください。

ありえない、非日常:流氷アイスウォーク

オホーツク海は、冬になると流氷で埋め尽くされ、文字通り海の上を歩くようなユニークな体験ができます。普段着の上から保温性の高い長靴付きの専用ドライスーツを着用し、氷の上を歩き始めます。一歩足を踏み出せば、どこまでも白い流氷の景色が待っています。運がよければ、流氷の天使と呼ばれるクリオネに出会えるかもしれません。ただし、絶景に浸るのは簡単ですが、文字通り氷の上を歩いていることを忘れないでください。足元に注意し、滑らないようにしてください。この体験は、2月1日~3月31日までの期間限定で実施されます。

こんなにも星が:天体観測

プユニ岬展望台で、直径200mm、焦点距離800mmの反射望遠鏡を使用して天体観測プログラムが行われています。国道334号を北上すると到着するプユニ岬展望台に集合します。天候によって見える星や月などは変わりますが、軽く歩くだけなので、家族連れでも楽しめます。

ここにしかない:流氷物語号

JR北海道が運行する観光列車「流氷物語号」は、例年1月下旬~3月上旬にかけて網走~知床斜里間を運行します。網走行きの上り列車に乗車すると、浜小清水駅で約20分停車しますので、隣接する道の駅「はなやか小清水」でちょっとしたお買い物も可能です。車窓からはオホーツク海と雪を頂いた知床連山が一望できます。

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