大海原の航路を北へ。
見渡す限りの水平線から昇る太陽、満天の星。
目的地まで過ごす船内の時間も特別な旅の思い出です。
愛車やバイクで広い北海道を爽快ドライブ。
たまには、そんなのんびりとした旅もいいかも。
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デッキで潮風に吹かれて
絶景を眺めたい船旅の醍醐味といえば、やはり眺望でしょう。船内からも美しい景色は堪能できますが、より海を近くに感じられるデッキはまた格別な場所です。波の音、潮の香り、頬をかすめる風、大海原にいることを体で感じ、慌ただしい日常からちょっと離れてみれば、心が解放されてリフレッシュできるのではないでしょうか。
そんなとっておきの場所から見る満天の星や水平線から昇る太陽、名所の岬や島々は忘れられない旅の一コマになるはず。また、間近で野生の生き物を見られるというのも、デッキならではの体験です。カモメと戯れたり、時期や時間帯によってはイルカの群れに出会えたりします。ほかのフェリーとの「すれ違い」も一見の価値あり。運良く遭遇できたら、デッキへ駆けつけて、その迫力に目を奪われながら、相手船へ大きく手を振ってあいさつを。
360度オーシャンビューのデッキで、刻々と変化する海を心ゆくまで味わってみませんか。 -
船上の至福の時間は
展望大浴場で過ごす船旅の良さは、移動時間の充実でしょう。座りっぱなしで目的地へ運ばれるのではなく、船内を自由に散策できるのです。レストランやカフェ、海景色を眺められるラウンジ、お土産を扱うショップ、ゲームコーナーなどの娯楽施設までそろっています。なかにはシアタールームを備えた船舶も!
ぜひ利用したいのは、展望大浴場です。旅の気分を盛り上げ、また疲れを癒してくれることでしょう。まるでホテルか温泉旅館にいるかのような感覚になり、船の中だということをつい忘れてしまう快適な空間です。大海原を眺めながら、手足を思い切り伸ばしてゆったりと湯船に浸かる…なんとも贅沢な時間を過ごせます。シャンプーやリンス、ボディーソープ、ドライヤーなどを備え、船によっては露天風呂やサウナ、ジャグジーが付いていることも。営業時間内であれば、いつでも何度でも入れるというのもうれしいポイントです。
船旅がより楽しくなるように、船内を散策したら、展望台浴場へぜひ足を運んでみませんか。 -
愛車と共にどこまでもを
フェリーで叶える広大な北海道を旅するには、やはり車での移動が便利です。レンタカーという手もあるけれど、旅は乗り慣れた愛車と一緒がいい——そんな思いを叶えてくれるのがフェリー。太平洋側・日本海側の各地と北海道の港を結ぶ長距離フェリーのほか、津軽海峡を挟んだ青森県と函館を結ぶ近距離フェリーもあり、どこから北海道へ渡ろうかと旅のルートを考えるだけでわくわくしてきます。
旅の荷物はコンパクトにしたいけれど、手ぶらというわけにはいきません。現地でつい買い込んだお土産が増えることもしばしば…。荷物の量も預け先も気にしなくていいのが、愛車との旅のいいところ。フェリーに乗船するときも、車ごと乗り込めるから楽なのです。何かと荷物が多くなりがちな小さな子ども連れの旅には頼もしい味方となるでしょう。アウトドア好きな方には、連泊分の荷物を積んで自然豊かな北海道のキャンプ場めぐりもいいですよね。
船旅の最大の魅力は、愛車と北海道を走れることかもしれません。四方を海に囲まれた北海道へ車で渡る唯一の手段が、フェリーなのですから。 -
片時も離れずに
ペットと一緒に旅したい大切な家族の一員であるペット。飼い主の心情として、一緒に旅行したいと思うのはあたりまえかもしれません。かつてと比べて、ペットと泊まれる宿泊施設や同伴OKの飲食店が多くなっているので、なおのこと。愛犬を愛車に乗せて旅する人も増えました。もちろん、フェリーにも乗船できます。
多くの船は、ペット専用スペースを設けています。なかには同室OKの客室を用意した船も。部屋数や対応できるペットなどの制約はありますが、条件が合えば自宅と同じように過ごせます。乗船、下船にはケージが必要とはいえ、客室でのびのびさせてあげられるのは、家族にとってはうれしいものです。
もし、ペットとの旅を諦めてきたのだとしたら、フェリーという選択肢を考えてみてはいかがでしょうか。 -
まるでホテルのように
多彩な客室から選ぶフェリーは、北海道へ上陸するための乗り物であり、一晩を過ごす〈ホテル〉でもあります。それだけに、客室はさまざまなタイプが用意され、まず選択すべきは「相部屋or個室」。そこが決まれば、「ベッドorマットレス」を選びます。相部屋には、寝台車のようなベッドが並んだタイプと大広間にマットレスを敷くタイプがあるのです。個室であれば、「バス・トイレ付きor共用」「和室or洋室」など、迷うほどの選択肢があります。赤ちゃん連れの三世代旅だから和室にしよう、夫婦の記念日旅行だからプライベートバルコニー付きのデラックスルームを予約しよう、仲良しグループのにぎやか旅だから大部屋が楽しいかも、一人旅だから寝台の2段ベッドに決めた…というふうに、一緒に旅する人やシチュエーションに合ったお部屋が見つかるはず。移動時間を「移動だけの時間」にしない船旅だから、何気ない客室での時間も大切な思い出になります。
いま思い描いている旅は、どんな旅ですか。いつもの旅とはひと味違う海の旅を!

