北海道で絶対体験したいおすすめ5選

北海道でしか味わえない特別な体験がここに。雄大な自然、美味しい食、そして独自の文化やアクティビティがあなたを待っています。四季折々の魅力を感じながら、心に残る旅の思い出を作りましょう。
摩周湖:日本一の透明度を誇る湖と幻想的な星空
阿寒摩周国立公園に位置する摩周湖は、日本一、そして世界でも有数の透明度を誇る湖です。「神秘の湖」とも呼ばれ、季節や天候によって湖面の色や表情が変化します。2001年には北海道遺産にも登録され、一年を通して多くの旅行者を魅了しています。
第一展望台から望む雄大な景色
人気の第一展望台からは摩周湖全体を一望できます。晴れた日には、鏡のように澄んだ湖面に青空と外輪山が映り込み、青と緑のコントラストが鮮やかに広がります。外輪山の雄大な風景は、思わず息を呑む美しさです。
標高670mの第三展望台 ― 星空鑑賞の名所
日が沈むと、摩周湖は無数の星々に包まれます。街明かりの届かない夜空では、天の川や流れ星も肉眼で観賞できます。標高670メートルに位置する第三展望台は、星空鑑賞スポットとして特に人気です。
夏季限定の絶景 ― 雲海に包まれる朝
6月〜9月の早朝には、第三展望台から摩周・屈斜路の両火口を覆う雲海が見られることもあります。見頃は夜明けから日の出の間で、運が良ければ2つの火口が同時に雲海に包まれる幻想的な光景を目にできます。雲海は午前9:00頃には消えるため、早起きして訪れる価値があります。
川湯温泉発のナイトツアーで安心観賞
川湯温泉では送迎付きの星空観賞ツアーが開催されており、夜の摩周湖を安全かつ快適に楽しめます。なお、第三展望台は冬季(10月下旬〜4月上旬)に閉鎖されるため、事前に開放状況を確認することをおすすめします。
四季と時間帯で変わる摩周湖の魅力
摩周湖は、昼と夜、そして春夏秋冬それぞれに異なる表情を見せる北海道の宝石です。静寂と雄大さ、幻想的な景観が交差するこの場所で、忘れられない一日を過ごしてみませんか。
奥定山渓カムイの森 | 定山渓ファーム:札幌近郊で楽しむ四季の恵みとアクティビティ
札幌市街から車で約60分。定山渓温泉にほど近い場所にある「奥定山渓カムイの森 | 定山渓ファーム」は、北海道の雄大な自然と心躍る農業体験を一度に満喫できる観光スポットです。広大な敷地では、季節ごとに表情を変える豊かな自然と、旬の味覚が待っています。
大自然の中で旬の果物狩りを満喫
このファームでは、季節の移り変わりとともに様々な果物狩りが楽しめます。初夏には甘酸っぱいいちご、盛夏には輝くさくらんぼ、秋には香り高いりんごやプルーンなど、新鮮な果物を自分の手で収穫できます。もぎたての果実をその場で頬張る贅沢な瞬間は、自然の恵みを五感で味わう至福のひとときとなるでしょう。
体を動かして遊ぶ、多彩なアクティビティ
果物狩り以外にも、心弾むアクティビティが豊富に揃っています。石窯で焼き上げる野菜たっぷりのピザ作りや、色鮮やかな手作りジャム体験では、素材本来の美味しさを存分に感じられます。木々の間を駆け抜けるツリートレッキングは、森の息吹を全身で感じられる爽快な体験です。また、静かな池での釣り体験は、大人も子どもも夢中になれる穏やかな時間を提供してくれます。
美しい庭園と自然の遊び場で心癒される
園内中央に広がる「オーチャードガーデン」は、「ガーデンの中にある美しい果樹園」をテーマにした特別な場所です。四季折々の花木と果樹が織りなす景色は、まるで絵画のように美しい景観を作り出しています。散策すれば都会の喧騒を忘れ、ゆったりとした時間の流れを感じられるでしょう。木漏れ日が差し込む「森の遊び場」では、子どもたちが芝生や木立を自由に駆け回り、自然と笑顔があふれます。
北海道の旬の味覚を堪能するレストラン
体を動かして遊んだ後はお腹も空くもの。ファーム直送の新鮮な野菜や果物を使ったレストランでは、旬の恵みをふんだんに生かした料理を味わうことができます。ここには、自然と遊び、味わい、心癒される特別な時間が待っています。北海道旅行の思い出に、四季の魅力と味覚が詰まったこの場所を訪れてみてはいかがでしょうか。
道南いさりび鉄道:海、街、そして味覚を巡る特別な旅
北海道新幹線の開業に伴い、JR江差線の五稜郭〜木古内間を引き継いで誕生したのが「道南いさりび鉄道」です。このローカル線の中でも特に人気なのが、地域の魅力が満載の観光列車「ながまれ号」。愛らしい名前の「ながまれ」は、道南地方の方言で「ゆっくり」「のんびり」を意味します。まさにその名の通り、穏やかな旅の時間を過ごすことができます。
絶景の車窓と道南の美食を堪能する列車の旅
「ながまれ号」はJR函館駅を出発し、上磯駅から木古内駅までの美しい海岸線を走ります。車窓の右側には津軽海峡が広がり、季節や時間帯によって様々な表情を見せます。夏の夜には、イカ漁船の漁火が海面を幻想的に照らす光景に出会えるかもしれません。車内には道南杉のテーブルやヘッドレストが備え付けられており、ゆったりと景色を眺めながら食事を楽しむことができます。地元食材を使ったメニューや地域情報が紹介され、道南の魅力に旅の途中から惹きつけられるでしょう。
旅の終着点、木古内駅でのお楽しみ
約60分の心地よい旅の終着点は木古内駅。ここから本州への新幹線に乗り換えることも可能です。駅前の「道の駅 みそぎの郷 きこない」では、名物の「塩パン」や「塩アイス」が旅人を迎えてくれます。ほんのりとした甘じょっぱさは、車窓から見た雄大な海を思い起こさせるような、旅の締めくくりにぴったりの味です。
道南の魅力を五感で感じる鉄道旅へ
「ながまれ号」は通年運行しており、海と街、そして食を心ゆくまで味わえる道南らしい列車旅を提供しています。移動手段としてだけでなく、道南の風景や文化を五感で感じられる観光体験として、ぜひ旅のプランに加えてみてはいかがでしょうか。
釧路湿原ノロッコ号:大自然のパノラマと出会う、ゆったり流れる列車の旅
道東を代表する観光列車「釧路湿原ノロッコ号」は、レトロで温かみのある車両が魅力です。春から秋にかけて運行され、釧路駅から塘路駅までの約40分から50分間、広大な釧路湿原の中をのんびりと走ります。スピードを抑えた走行は、窓から広がる雄大な自然をじっくりと味わうための特別な計らいです。見渡す限りの湿原、蛇行する釧路川、そして季節ごとに色を変える草花の彩りは、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
野生動物との予期せぬ出会い
運が良ければ、タンチョウやエゾシカなどの野生動物に出会えるかもしれません。車掌が動物を見つけると、列車をゆっくりと停めて、乗客が間近で観察できるようにしてくれることもあります。指定席車両の大きな窓は、まるでパノラマのスクリーンのように景色を映し出し、その瞬間をカメラに収めようと多くの人がシャッターを切ります。ゆったりと景色を楽しみたい方には、事前予約をして指定席を確保することをおすすめします。
景色とグルメを楽しむ特別な時間
車内では、地元食材をふんだんに使ったお弁当やスイーツも販売されており、風景だけでなく味覚も堪能できます。釧路湿原ノロッコ号は、単なる移動手段ではなく、乗ること自体が旅の目的となる特別な列車です。緩やかに進む時間の中で、湿原の空気、光、そして北海道ならではの雄大な風景に包まれるひとときは、忘れられない思い出となるでしょう。
ウポポイ(民族共生象徴空間):アイヌ文化に触れる特別な旅
北海道白老町に位置する「ウポポイ(民族共生象徴空間)」は、日本最北の国立博物館を擁する文化施設です。ここでは、北海道の先住民族であるアイヌの歴史や文化を、国内外の人々に向けて分かりやすく発信しています。施設の入り口で聞かれる「イランカラプテ!」というアイヌ語の挨拶は「こんにちは」を意味し、訪れた瞬間から温かい歓迎の雰囲気に包まれます。
国立アイヌ民族博物館:アイヌの歴史と世界観を深く知る
施設の中心となる「国立アイヌ民族博物館」では、「言語」「世界観」「暮らし」「歴史」「仕事」「コミュニケーション」という6つのテーマで展示が構成されています。映像や貴重な実物資料を通じて、アイヌ文化の奥深さを体系的に学ぶことができます。展示は視覚的に分かりやすく工夫されており、大人から子どもまで誰もが楽しめる内容となっています。
国立民族共生公園:伝統文化を五感で体験
隣接する「国立民族共生公園」では、アイヌ民族の伝統家屋「チセ」の見学や、ムックリ(口琴)やトンコリ(弦楽器)の演奏体験、アイヌ料理作りなど、様々な体験が可能です。また、体験交流ホールでは、ユネスコ無形文化遺産にも登録されているアイヌ古式舞踊が披露され、その迫力と美しさに心を奪われるでしょう。見て、聞いて、触れて、アイヌ文化を五感で感じられる貴重な機会です。
アイヌ文化の食を堪能
園内には、アイヌ料理が楽しめるレストランやカフェ、フードコートが充実しています。伝統的な調理法を生かした本格的なアイヌ料理から、気軽に楽しめる軽食、スイーツまで、旅の合間にゆっくりと食事を楽しむことができます。展示や体験の感動とともに、アイヌ文化の食の魅力も存分に味わってみてください。