函館・女子ひとり旅! レトロな街を、路面電車で気ままに巡る

函館・女子ひとり旅! レトロな街を、路面電車で気ままに巡る

北海道南部エリアを代表する函館は、レトロ可愛い町並みが魅力のコンパクトな都市です。異国情緒溢れる建物が立ち並び、街を散策すると素敵な発見に出会えます。

そんな函館で、週末1泊2日の女子ひとり旅。お得なフリーパスを活用して、路面電車で王道スポットを巡りましょう!

函館のまちを市電で巡ろう!

五稜郭・金森赤レンガ倉庫など、異国情緒あふれる街、函館。コンパクトなエリアに魅力がぎゅっと詰まっていて、週末観光にもぴったり。グルメやショッピングも気の向くままに満喫できる、ひとり旅初心者におすすめの場所です。


市内の移動は、街中を走る路面電車が便利。函館市民の移動手段として利用されている函館市電ですが、主要な観光地へ行くにも利便性が高く、また交通系ICカードが使えることから観光客にも親しまれています。

観光に便利なフリーパスが発売されているので、ぜひ活用してさまざまなスポットへお出かけください。

"レトロ可愛い"が詰まった、期間限定「箱館ハイカラ號(ごう)」

チンチン~と音を鳴らして走る路面電車を見かけたらラッキー!赤いボディが街に映える、「箱館ハイカラ號(ごう)」が通ります。

箱館ハイカラ號は春~秋の土日祝を中心に運行する期間限定の車両。明治・大正時代の姿を復元した赤い外観と、木目調のクラシックな内装が魅力的な街の人気者です。

ランチはご当地でしか食べられないグルメを

函館に着いたらまずは腹ごしらえ。せっかくのひとり旅なので、ちょっとジャンキーな味を求めて参りましょう。


まずは函館市民のソウルフード!派手な外観が目を引く店舗は、全国ご当地バーガー日本一にも輝いたことがある「ラッキーピエロ」です。人気NO.1のチャイニーズチキンハンバーガーを豪快にガブリ。注文を受けてから作り始めるアツアツのハンバーガーは、とってもジューシーでボリューム満点の食べ応えです。

地元の人々にも、観光客にも愛される函館のソウルフードをぜひ味わってみよう。


また、本場函館の塩ラーメンもおすすめ。約90年の歴史を持つ老舗「函館麺厨房あじさい本店」は、鶏ガラや豚骨をじっくり煮込んだスープはあっさりした味わいの中にも深いコクがあり、創業当時から変わらない懐かしい味が自慢のラーメン店です。このほかにも函館市内には、鶏ガラや豚骨をベースにした伝統的な味や個性派の塩ラーメンがあるので、自分好みのお店を探してみよう。

穏やかな五稜郭エリアを観光

  • 画像提供:五稜郭タワー
  • 画像提供:五稜郭タワー

戊辰戦争最後の戦い、箱館戦争の舞台となった五稜郭。徳川幕府の命令で築城された星形の城郭は、防御側に死角が少ないことが利点とされた当時最先端の西洋式城塞です。


星形を上から眺めるなら、五稜郭タワーはマストスポット。高さは107mで、展望台からは五稜郭はもちろん函館市内の絶景が一望できます。春は桜、夏は深緑、秋は紅葉、冬は真っ白な雪と四季折々の姿を見せてくれる五稜郭は美しく、テンションが上がること間違いなし!展望1階には透明な強化ガラスの床があり、スリル満点の空中散歩気分を味わえます。


五稜郭公園には、当時使用されていた大砲や石垣など、歴史を感じる史跡が残されています。2010年に復元された「箱館奉行所」では、幕末の様子を忠実に再現した座敷や五稜郭の歴史を解説する展示があり、歴史に詳しくなくてもより深く五稜郭を知ることができるスポットとして人気です。幕末の時代に思いを馳せながら公園内を散策してみてはいかがでしょう。

新選組、土方歳三最期の地

今や映画やゲーム、舞台で女性に大人気の新選組のイケメン・土方歳三。旧幕府軍として函館戦争で戦った土方は、幕末にこの地で命を落としました。

毎年5月に行われる「箱館五稜郭祭」では、コスプレでなりきり度を競う「土方歳三コンテスト」が開催されるなど、今でも多くの市民に愛されています。五稜郭タワーの1階には立像、展望フロアには座像もあるので要チェック!

新選組、土方歳三最期の地

フォトジェニックな元町エリアで教会めぐり

五稜郭から市電に揺られて約25分。カラフルな建物が可愛い元町エリアへ到着したら、函館を代表する風景「八幡坂」へ。坂を登って振り向くと、まるで映画のポスターのような景色が目に飛び込んできます。見晴らしが良く、海までまっすぐに伸びる道が印象的です。


元町エリアには宗派の異なる多様な教会が点在しており、函館の中でも特に異国情緒を感じられるスポットです。ひときわ立派な「カトリック元町教会」は高い尖塔が美しいゴシック様式の建築で、荘厳さに圧倒されます。現在も日曜日はミサが行われていますが、通常時は見学も可能です。厳かな教会内は、ひとり旅の方がゆっくり見学できるかもしれませんね。


他にも、日本初のロシア正教会である「函館ハリストス正教会」や四面の白壁に十字架をあしらった「函館聖ヨハネ教会」など、個性豊かな教会が集まっています。

ライトアップされた夜の元町を散策

日が暮れてからも楽しめる元町。

夕暮れ時になると、街全体でキラキラとしたライトアップがはじまります。街灯に照らされた八幡坂と眼下に広がる函館港の夜景は絶景で、昼とは異なる雰囲気に。また、教会や洋館もそれぞれライトアップされ、建物の美しさを一層引き立てます。

昼間に訪れた「カトリック元町教会」も、2色にライトアップされ幻想的な雰囲気に。


函館の夜景と言えば函館山から見る夜景が有名ですが、実は「元町公園」も負けていません。

函館山のふもとにある元町公園からは、五稜郭タワーのライトアップや摩周丸、函館湾の夜景をより近くで一望できます。

函館山より人も少なく落ち着いた雰囲気なので、ひとり旅でも行きやすい夜景スポットです。

はこだて冬フェスティバル

毎年12月~2月頃開催されるイルミネーションイベントです。八幡坂など、元町エリアの街並みが光り輝くロマンチックな冬の特別なイベントです。教会群などは年中ライトアップされていますが、街全体が輝くのはこの時期だけ。夜空を彩る壮大な冬花火も必見です。

はこだて冬フェスティバル

ディナーはカウンター席でご当地グルメを堪能

海も山もある函館では、イカをはじめとした海鮮はもちろん山の幸も美味しくいただけます。


例えば「地元産品御料理処 根ぼっけ」では、珍しい函館名物"根ぼっけの刺身"など地域の海の幸・山の幸にこだわった料理をいただけます。

また、函館特有の異国情緒を感じたければ金森赤レンガ倉庫内にある「函館ビヤホール」へどうぞ。1898年から始まった歴史あるビヤホールは、約130年もの間函館市民の生活の一部として愛されてきました。レンガ造りの活気ある店内で地ビールを飲み、函館の歴史に浸ってみてください。


新しい出会いもひとり旅の醍醐味。お店ではぜひ、常連さんや旅人が集まっていることが多いカウンター席へ。思い切って話しかけてみると会話も弾み、思わぬ出会いがあるかもしれません。知らなかった穴場スポットなども教えてもらえるかも!

日帰り温泉で一日の疲れを癒し、宿へ

一日の最後に湯の川温泉で日帰り湯を利用してから函館駅周辺に宿泊するのもひとつの方法。

「函館の奥座敷」とも呼ばれる湯の川温泉は函館駅からバスを利用して約20分ほどで行けるアクセスの良い温泉街です。100m掘れば温泉が湧いてしまうほど湯量が豊富で、約10件の宿が日帰り温泉も実施しています。夜景を眺めながら入浴できる露天風呂や源泉かけ流しのお湯で、じんわりと疲れも癒されます。


また、函館駅周辺には「ルートイングランディア函館駅前」「スーパーホテル函館」など綺麗なビジネスホテルから、「HakoBA」などおしゃれなリノベーションホテルまでさまざまなホテルが立ち並び、女子ひとりでも安心して宿泊できます。日程にもよりますが、5,000~6,000円程度で宿泊可能ですよ。

早起きして函館朝市を満喫

朝、早起きしたら5~6時頃から営業している「函館朝市」へ向かいましょう。

JR函館駅から徒歩1分の場所にある函館朝市は、ふらっと向かう朝の散歩にもぴったり。大型の屋内市場4つと約250店舗の路面店が立ち並び、鮮魚を中心に野菜や乾物などを売る威勢の良い声が飛び交います。

朝市の「駅二市場」エリアには、自分でイカを釣り上げその場で食べることができる「元祖活いか釣堀」が!エンペラに針を引っ掛けると簡単に釣れるので、初心者でも気軽に体験できます。その場で捌いてもらう刺身は格別。中でも内臓「イカゴロ」は、本当に新鮮でないと食べることができない貴重な部位です。ここでしか食べられない珍味を楽しんで。

また、約20の飲食店が立ち並ぶ「どんぶり横丁」は、名前の通り多種多様な海鮮丼を味わえるエリアです。採れたての海の幸をふんだんに乗せた海鮮丼は、まさに海の宝石箱!朝から食べるちょっと贅沢な朝ごはんにテンションも上がります。

金森赤レンガ倉庫でショッピング

港沿いに並ぶ赤レンガ倉庫群で、ショッピング。

金森赤レンガ倉庫は、「BAYはこだて」「金森洋物館」「函館ヒストリープラザ」の3つのショッピング棟とコンサート等で使用する「金森ホール」で構成された施設です。レトロな赤の建物の中には個性豊かな雑貨屋やカフェなどが立ち並び、見て回るだけでもワクワク!

旅の思い出に、赤レンガ倉庫をイメージして作られた雑貨やポストカードなどの可愛い雑貨はいかがでしょう。お気に入りの一品を探して、心行くまで散策してみてください。

少し足を伸ばしてでも食べたい、老舗精肉店「阿佐利(あさり)」のコロッケ

金森赤レンガ倉庫から約10分ほど歩くと、「阿佐利(あさり)」という精肉店があります。1901年に創業した老舗の精肉店で、地元の人にはなんと家族4代に渡って愛され続けています。

そんな阿佐利で販売するコロッケが大人気。牛豚挽肉をたっぷり使った濃い旨味のコロッケで、開店即完売することも!

絶対に食べたいときは開店と同時に並ぶか、予約がおすすめです。

少し足を伸ばしてでも食べたい、老舗精肉店「阿佐利(あさり)」のコロッケ

いざ、函館女子ひとり旅

函館は自由気ままなひとり旅にぴったりの街!春夏秋冬異なる魅力を見せてくれるので、どの季節に訪れても新たな発見が待っています。

路面電車に揺られて、自由気ままなひとり旅をお楽しみください。

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