ガタタン
炭鉱の歴史から生まれた、熱々とろとろのスープ料理
たくさんの具材が溶け合うやさしい味わいに包まれ、心も体も芯から温まる芦別の名物グルメです。
かつて炭鉱の街として栄えた空知地方の芦別市。この地で長く愛されてきた郷土料理が、名物スープ「ガタタン(含多湯)」です。戦後、中国東北地方の家庭料理をヒントに料理人・村井豊後之亮が考案し、中華料理店「幸楽」で提供されたのが始まりといわれています。白菜やキクラゲ、イカ、豚肉、山菜、そして小麦粉を練った「ガーダ」と呼ばれる手作りの団子など、10種類以上の具材をたっぷり使用。大きな器に広がる具材が、とろみのあるスープと一体になり、彩りも美しい一杯に仕上がっています。
豚骨や鶏ガラをベースにしたスープは、あっさりとしながらも深いコクがあり、とろみが熱を閉じ込めて温かさを保ちます。湯気とともに立ちのぼる香りに包まれながら口にすれば、やさしい風味が広がり、団子のもちもちした食感や野菜のシャキシャキ感が心地よいアクセントに。
炭鉱産業が盛んだった時代、坑内労働で冷えた体を温める日常のごちそうとして親しまれたこの味は、閉山後の衰退を乗り越え、市民の手で復活しました。現在ではスープだけでなく「ガタタンラーメン」や「ガタタンチャーハン」など、多彩なアレンジで食べ歩きを楽しめる観光グルメとして親しまれています。
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