エリアガイド「道北」

エリアガイド「道北」

なだらかな丘陵地に広がる田園風景や色鮮やかな花畑が美しい富良野や美瑛、旭山動物園のある旭川、2,000m級の山々が連なる大雪山国立公園、雲の上から眺める奇跡の絶景雲海テラスがある人気の観光エリア旭川・富良野・美瑛近郊。遠くサハリンまで望むことができ最果ての旅情にあふれる宗谷岬や一度は走ってみたい絶景ドライブルート日本海オロロンライン、ゆったりとした時間を過ごすことができる4つの離島などがある稚内や留萌近郊など、道北エリアには、雄大な大自然やドラマやCMに出てくるような絶景が広がっています。

また、オホーツク海と日本海に接するこのエリアは海鮮グルメの宝庫。6月~8月がシーズンの「利尻ウニ」はぜひ味わってみたい逸品です。富良野・美瑛エリアには、季節ごとに新鮮な野菜などを使った地元の素材をふんだんに使った料理を提供するファームレストランも多く、のどかな田園風景のなかで大地の味を満喫できます。

雄大な山々の光景やフォトジェニックな景観を楽しめる「旭川・層雲峡・天人峡エリア」

道北観光の拠点、旭川


北海道のほぼ中央部に位置する道内第2の都市、旭川。自然の中にいるような動物たちのいきいきとした姿がみられると人気の旭川市旭山動物園をはじめ、北海道の気候を生かした美しい庭園の上野ファームなど魅力的なスポットが揃います。また、毎年2月上旬に開催される「旭川冬まつり」は、さっぽろ雪まつりに並ぶ北海道の冬の一大イベント。メインストリートはイルミネーションで彩られ、遠方からも多くの観光客が訪れ賑わいをみせます。

北海道三大ラーメンのひとつ、旭川ラーメンの人気店が連なる「あさひかわラーメン村」や、「男山」「国士無双」といった淡麗辛口の銘酒を醸造する酒蔵めぐりもハズせません!

人気の観光スポットや見どころが豊富で、富良野や美瑛へのアクセスもよい旭川は観光の拠点にもオススメです。

旭川市旭山動物園
旭川市旭山動物園
旭川の代表的な観光地として知られる「旭川市旭山動物園」。臨場感あふれる展示方法が話題を呼び、国内トップレベルの来場者数を誇る動物園です。人気のイベント"もぐもぐタイム"では、動物の知識を楽しく学びながら可愛らしいお食事シーンを観察できるので、ぜひ時間をチェックして訪ねてみてください。見学には、少なくとも半日以上時間を確保しておくのがオススメです。
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上野ファーム
上野ファーム
テレビドラマ「風のガーデン」や「大雪森のガーデン」を手掛けたガーデナー・上野砂由紀さんが、長い年月をかけて造りあげたお庭。北国でしか見られない野草やさまざまな宿根草が四季折々に咲き誇り、絵本で見たかのような素晴らしい風景が広がります。代表的な「マザーズガーデン」「ミラーボーダー」「ノームの庭」をはじめ、「サークルボーダー」「射的山」など、エリアごとで美しい草花と巡り会うことができます。古い牛舎を改装したカフェも併設されていて、地元の酪農家が作るスイーツも堪能できますよ。
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2,000m級の山々が連なり、四季折々の姿を楽しめる大雪山国立公園


北海道の屋根と言われている大雪山国立公園は、北海道の最高峰・旭岳(2,291m)を主峰とする黒岳などの大雪山連峰や、十勝岳・トムラウシ山などの山々が連なる、面積約23万haの日本最大の国立公園です。本州の3,000m級の山々のような高山環境が広がり、ここに生育する植物はチングルマをはじめ250種以上ともいわれています。大雪山の固有種もあり、夏には高山植物の観察を目的に訪れる観光客も少なくありません。旭岳と黒岳は中腹までロープウェイがあり気軽にハイキングを楽しむことができますが、標高が高く気温も低いため、夏でも防寒具はお忘れなく。


秋の訪れは早く、9月中旬には木々が鮮やかに色づき始め日本一早い紅葉と言われています。渓谷美を誇る層雲峡は黒岳の山麓に位置し、24kmに渡って続く柱状節理の断崖と周辺の紅葉が相まって見事な景観が作り出されます。また、周辺には「銀河・流星の滝」に代表されるいくつもの滝があり、断崖から流れ落ちる様子はまるで山水画のような美しさ。


そして、もう1つの楽しみが温泉。この辺りは層雲峡、旭岳、天人峡、白金など、温泉の宝庫。登山や散策で疲れた身体もじっくりと癒されます。湯量豊富で良質な温泉が湧き出ているので、温泉宿でのくつろぎを目的に訪れてみるのもおすすめです。

絵ハガキのようなフォトジェニックな風景が広がる「富良野・美瑛近郊エリア」

これぞまさに北海道!人気の絶景スポットが目白押し


道内随一の色彩豊かな絶景スポットが点在する、富良野・美瑛近郊エリア。大地が紫色に染まる広大なラベンダー畑や、数十種類以上の花が一面に咲き誇る花畑、まるで絵本のような丘陵風景など、どこを切り取っても絵ハガキになりそうな美しい景色が広がります。ラベンダーが見頃を迎える7月中旬~8月は、国内外から多くの観光客が訪れます。早朝など道が空いている時間を狙って移動するのがおすすめです。

また、富良野・美瑛は、昼間の景色も絶景ですが、夜は降り注ぐような星空、天然のプラネタリウムを見ることができる絶好の星空観測スポットでもあります。夜日常を忘れてのんびりと満点の星空を満喫してみませんか。

ファーム富田
ファーム富田
富良野エリアの中でも最大級の広さを誇る「ファーム富田」(中富良野町)。ラベンダー畑を中心に季節ごとのカラフルな花畑が目の前に広がります。中でも、七色の鮮やかな花々がゆるやかな丘を虹色に彩る「彩りの畑」、約1万平方メートルの斜面をラベンダーが埋め尽くす「トラディショナルラベンダー畑」は必見です。ラベンダーオイルやドライフラワーなどお土産も充実。ラベンダーエキスが入った薄い紫色のラベンダーソフトクリームも人気です。
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パッチワークの路
パッチワークの路
ゆるやかな丘陵地に春から夏にかけてさまざまな色合いの作物が植えられ、まるでパッチワークのように見える「パッチワークの路」(美瑛町)。春は一面緑色になりますが、季節が進むにつれて様々な色に変化するため、訪れる度に違う景色を楽しむことができます。丘一面が白銀の世界となる冬も美しく絶景です。「ケンとメリーの木」や「セブンスターの木」などテレビCMやポスターにも使われた有名な木や展望台が点在し、周辺はフォトジェニックなスポットが満載です。
白金 青い池
白金 青い池
まるで絵の具を溶かしたようなブルーがとても印象的な「白金 青い池」(美瑛町)。立ち枯れたカラマツの木が水面に映り込む景色は幻想的な雰囲気を醸し出しています。見る時間や天候によって表情が変わり、その時々の美しさを楽しむことができます。冬期限定で見られる夕方から夜(21時まで)のライトアップでは、辺りが幽玄な雰囲気に包まれ独特な景観が作り出されます。
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ジェットコースターの路
ジェットコースターの路
約2.5kmに渡ってアップダウンを繰り返す、まさにジェットコースターに乗っているかのような一本道の「ジェットコースターの路」(上富良野町)。「かみふらの八景」のひとつで、遠くには十勝岳連峰を見渡すこともできます。周りの美しい丘陵や田園風景も楽しみながら、北海道らしさを体感できる人気のドライブルートです。「ジェットコースターの路」の入口は、富良野から旭川に抜ける国道237号線沿いの深山峠を上富良野側から美瑛側に下ったところにある「西11線農免農道」看板が目印。
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雲の上から眺める奇跡の絶景「雲海テラス」

標高1.088mの場所に位置する星野リゾート トマムの「雲海テラス」(占冠村)。大自然が生み出すダイナミックな雲海を間近で見ることができるこのテラスには、空中に浮いたような感覚が味わえる展望施設や、まるで雲の上に寝転がっているような気分を体感できる雲の形のハンモックなど、さまざまな施設があります。山頂にある併設のカフェには雲海をモチーフとした可愛くてオシャレなメニューもあり、もし気象条件が合わずに雲海が見られない場合でも絶景を存分に楽しめるスポットです。

雲の上から眺める奇跡の絶景「雲海テラス」
  • フラノマルシェ
  • 美瑛選果

日本屈指のワイナリーや、酪農王国北海道ならではの絶品チーズも


富良野・美瑛近郊は農業や畜産業が盛んなエリア。

ワインの原料として使用されるぶどうの栽培に適した環境である富良野はワイン用ぶどうの一大産地。「ふらのワイン」は国産ワインコンクールで過去10点以上が入賞するなどの実績を誇ります。

ワイナリーではふらのワインの製造工程や熟成庫を見学でき、ワインの試飲も楽しめます。近くにあるレストラン「ふらのワインハウス」ではふらのワインはもちろん、ふらのチーズなど地元の素材をふんだんに使った地産地消の料理を味わうことができます。


広大な畑が広がる美瑛エリアは、地元野菜を使った料理が楽しめるレストランやカフェがたくさん!テラス席が併設されているお店も人気で、美瑛の美しい風景を眺めながら味わう旬の野菜は格別です。

農産物の直売所や地元食材にこだわるお店が揃う「フラノマルシェ」やJAびえいのアンテナショップ「美瑛選果」にも立ち寄って、お土産や地元グルメをゲットしましょう。

冬は人気のスキーリゾートエリア


気温の低いときに降る水分が少ないさらさらとした粉状の雪、パウダースノー。気温の低い北海道には上質なパウダースノーでスキーを楽しめるゲレンデがいたる所にありますが、なかでも富良野やトマムは冷え込みが強く、道内でもトップクラスの雪質です。その雪質に魅了されたファンも多く、冬になると国内外問わず多くのスキー客が訪れます。

世界的な大会も開催されるほどのスキー場ですが、ゲレンデの種類が多くファミリー層から上級者までレベルに合わせて楽しむことができます。朝一番でコースに出ると、まっさらな新雪のゲレンデを堪能できておすすめです。

日本の最北で絶景に出会う「稚内・利尻・礼文・留萌エリア」

どこまでも広がる大地を抜けて、最果ての地「稚内」へ


オホーツク海と日本海に挟まれた日本最北端の地、稚内(わっかない)。人気の観光地、利尻島・礼文島への玄関口でもあり、雄大な自然や旬のグルメを求めて多くの観光客が訪れます。

日本最北端の地碑が建つ「宗谷岬」からは天気が良いとサハリンまで見ることができ、日本のてっぺんまで来たことを実感します。周辺のお土産品店では、日付入りの「日本最北端到着証明書」が販売されているので、ぜひ来訪記念として手に入れてみてはいかがでしょう。

その宗谷岬の南部に広がるなだらかな丘陵地帯「宗谷丘陵」は一面の大草原。小高い丘の上には国内最大級の風力発電所があり、50基ほどの風車が並んでいます。たくさんの白い風車が広い草原の中に立ち並ぶ光景は圧巻です。

撮影スポットとして人気の「白い道」は、宗谷牧場のオフロードに白いホタテの貝殻を敷き詰めてできた道。その先に見える青い海とのコントラストがフォトジェニックなスポットとして話題を呼び、今では稚内観光必見のスポットとなっています。


稚内には、訪れた人それぞれのスタイルで散策を楽しめる「稚内フットパス」が整備されています。フットパスとは、牧場や畑などの田園や自然の中を歩くことを楽しむための散策路。「稚内フットパス」は稚内の豊かな自然と美しい景観が満喫できる4つのコースを設定しています。気軽に楽しめるのがフットパスの魅力!距離や時間に合わせてお好みのコースを選んで、自分流のフットパスを楽しんでみませんか。

風光明媚な「利尻島」と花の浮島「礼文島」


漁業と観光の島「利尻島」。この島のシンボルは島の中央に位置する標高約1,721mの利尻山。美しい山の姿から「利尻富士」とも呼ばれています。観光地として人気の姫沼は周囲1kmほどの小さな沼で、約20分程で1周できる散策路が整備されています。天気が良く風が穏やかな日には、水面に映る「逆さ利尻富士」が見られることも。他にも、オタトマリ沼や仙法志御崎公園など利尻島の自然景観を楽しめるスポットが多く存在します。


一方、日本最北の離島「礼文島」は、本州なら2,000m級の山に登らなくては見ることのできない高山植物を、登山することなく観察することができます。約300種類もの花が咲き乱れる様子はまさに"花の浮島"。花咲く丘と断崖を眺めながらのトレッキングが人気です。初心者から上級者まで、レベルに合わせたルートを選択できるので安心ですよ。

どちらの島も、見どころのスポットが島内に点在しているので、レンタカーで周遊するのがおすすめです。

初夏のウニは絶品!

高級食材の利尻昆布だけを食べて育つウニは、全国トップレベルの美味しさです。

利尻で水揚げされるウニにはエゾバフンウニとキタムラサキウニがあり、普通のバフンウニやムラサキウニと比べると粒が大きめでボリューム感たっぷり!6月から8月のシーズン中は利尻島でウニ採り体験もでき、自分で採ったウニをその場でむいて食べる究極の贅沢感を味わえます。

初夏のウニは絶品!

厳しい北の風土が育んだ自然や食を堪能できる、留萌(るもい)エリア


札幌と稚内の間に位置している留萌エリア。

日本海側の海岸線は留萌エリアにある天売島(てうりとう)に棲む海鳥であるオロロン鳥(ウミガラスの別名)にちなんで「日本海オロロンライン」と呼ばれ、稚内までおよそ300kmにわたり海岸線をひた走る絶景ドライブルートとして人気です。ルート上には見どころも多く、札幌エリアから北上するなら最初に訪れたいのは「国稀(くにまれ)酒造」(増毛町)。明治のたたずまいを今に残す日本最北の酒蔵で、見学も可能です。ドライブ中なので試飲はできませんが、ぜひお土産にいかがでしょうか。


道北地方の日本海側はかつてニシン漁で栄え、往時の栄華を今に伝える鰊(ニシン)番屋も残っています。「旧花田家番屋 」は重要文化財に指定された唯一の鰊番屋。現在は道の駅「おびら鰊番屋」を併設し、通年公開されています。


海鳥の楽園「天売島」や、牧歌的な風景が広がる「焼尻島(やぎしりとう)」には、羽幌(はぼろ)からフェリーまたは高速船で渡ることができます。

天売島は周囲約12kmととても小さい島ですが、約100万羽のオロロン鳥やウトウ、ケイマフリ等の海鳥が暮らしています。島を取り囲む断崖絶壁が鳥たちを外敵から守ってくれる絶好の場所。世界有数の海鳥の繁殖地で、3月から8月にかけてさまざまな海鳥が巣作りを行います。バードウォッチングを楽しみに全国から愛鳥家が訪れます。

焼尻島は島の3分の1が原生林に覆われ、中央には草原が広がるのどかな島。草原にはサフォーク羊が放牧されており、のんびりと草をはむ様子に心が和みます。美しい海岸線や水平線を眺めながら、レンタサイクルで島を周遊したり、自然観察などに最適なウグイス谷や雲雀ヶ丘公園の散策もおすすめです。

道北エリアのスポット一覧はこちらから

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