北海道は、雄大な自然とアートが響き合う場所です。道内ゆかりのアーティストによる美術館や写真館、そして風景そのものをキャンバスに見立てた屋外アートまで、感性を刺激する表現に出会えます。
この旅では、旭川から札幌へと南下しながら、土地の空気や光を取り込んだアートスポットを巡ります。移り変わる景色を眺めつつ、作品と自然が溶け合う瞬間を体感できる1泊2日のドライブ旅へ出かけてみませんか。
※コース内で紹介しているスポットや体験メニューは変更となる場合がございます。最新情報は公式サイトよりご確認ください。
旭川空港
拓真館(約30分)
美瑛の「光と風」を写し取る、写真表現の原点
美瑛の丘陵地に静かに佇む拓真館は、旧千代田小学校の校舎を活用し、風景写真家・前田真三氏によって開かれたフォトギャラリーです。
前田氏が長年にわたり撮り続けた美瑛の風景は、多くの広告やCMにも起用され、その名を広く知られるようになりました。
館内には、四季折々の光や空気感をとらえた作品が並び、窓の外に広がる景色と呼応するような静かな時間が流れています。
美瑛という土地の魅力を、写真を通して深く味わえるスポットです。
- 住所
- 上川郡美瑛町拓進
- 電話番号
- 0166-92-3355
- 営業時間
- 10:00-17:00(4月-10月)
10:00-16:00(11月-3月) - 休業日
- 水曜日(祝日の場合は営業)
※7-9月は無休
※冬期は臨時休館あり
【昼食】後藤純男美術館(約120分)
日本の美意識に触れる、静謐なアートと食の時間
日本画の世界で高い評価を受けた画家・後藤純男の作品を中心に展示する美術館。純金やラピスラズリなどの天然岩絵具を用いて描かれた作品は、奥行きのある色彩と静かな力強さをたたえています。
館内には、横幅約14メートルにも及ぶ大作「雲海黄山雨晴」をはじめ、およそ130点の作品が並び、日本画ならではの美と精神性をじっくりと味わえます。
鑑賞後は、2階のレストラン「ふらのグリル」へ。富良野ならではの食材を生かした料理とともに、旅の途中に心ほどける昼食のひとときを過ごせます。
- 住所
- 空知郡上富良野町東4線北26号
- 電話番号
- 0167-45-6181
- 営業時間
- 10:00~17:00(4月~10月)
10:00~16:00(11月~3月) - 休業日
- 年末年始、臨時休業
安田侃彫刻美術館 アルテピアッツァ美唄(約120分)
自然と彫刻が静かに響き合う、心ほどけるアート空間
地元・美唄市出身の彫刻家、安田侃氏が手がける野外彫刻美術館。廃校となった小学校の跡地を中心に広がる敷地には、40点以上の彫刻作品が自然の中に点在しています。
大地や水、空と呼応するように置かれた作品は、季節や光の移ろいによって表情を変え、その瞬間ごとに異なる景色を生み出します。散策しながら作品と向き合う時間は、日常の喧騒を忘れさせてくれるひととき。
何度訪れても新たな発見がある、北海道ならではのアートスポットです。
- 住所
- 美唄市落合町栄町
- 電話番号
- 0126-63-3137
- 営業時間
- 9:00~17:00
※カフェアルテの営業時間10:00~17:00(11月中旬~3月中旬の平日は10:00~16:00) - 休業日
- 火曜日、祝日の翌日(日曜除く)、年末年始(12月31日~1月3日)
【宿泊】クロスホテル札幌
アートに包まれて過ごす、札幌の夜
「アートと泊まる」をコンセプトに、4階から8階に位置する70室の客室をアートルームとしてリニューアル。空間ごとに異なる表情を持つデザインが、旅の続きを感じさせてくれます。
中でも、新たに設けられた「イマジンルーム」では、大胆なアートが壁一面を彩り、滞在そのものが作品の一部のよう。
道内各地で出会ったアートの余韻に浸りながら、札幌の夜をゆったりと楽しめる一軒です。
- 住所
- 札幌市中央区北2条西2丁目23
- 電話番号
- 011-272-0010
モエレ沼公園(約120分)
風景そのものがアートになる、札幌のランドスケープ
世界的彫刻家イサム・ノグチが基本設計を手がけたモエレ沼公園は、公園全体を一つの彫刻作品として構想した空間です。
東京ドーム約40個分に相当する広大な敷地には、幾何学的なフォルムの山や噴水、オブジェ、遊具が点在しています。視界いっぱいに広がる空と大地、直線や曲線が織りなす造形美は、歩くごとに異なる景色を生み出し、自然とアートの境界を感じさせません。
また、自然エネルギーを活用した空調システムなど、環境への配慮が随所に取り入れられている点も特徴。札幌の街にありながら、心身を解き放つような時間を過ごせるスポットです。
- 住所
- 札幌市東区モエレ沼公園1-1
- 電話番号
- 011-790-1231
- 営業時間
- 7:00~22:00(入場は21:00まで)
- 休業日
- 無休
【昼食】TO OV cafe(ト・オン・カフェ)
札幌の表現と出会う、静かなカフェギャラリー
札幌を拠点に活動するアーティストの作品を紹介する、カフェ併設のギャラリー。美術評論も手がけるオーナーの視点で選ばれた展示では、絵画や彫刻、映像、工芸など、多彩な表現に触れることができます。
落ち着いた空間に並ぶ作品を眺めながら楽しむランチタイムは、街中にいながら感性をゆるやかに刺激してくれるひととき。
アートが日常に溶け込む札幌らしさを感じられる、旅の締めくくりにもふさわしいスポットです。
- 住所
- 札幌市中央区南9条西3丁目2-1マジソンハイツ1F
- 電話番号
- 011-299-6380
- 営業時間
- 10:30-20:00
- 休業日
- 隔週月曜(月曜が祝日の場合は火曜)
札幌芸術の森(約120分)
森を歩き、手を動かし、感性をひらくアートの時間
札幌市南部の自然に抱かれる札幌芸術の森は、総面積約40haを誇る総合芸術施設です。
敷地内には札幌芸術の森美術館をはじめ、世界各国の彫刻家による作品が点在する彫刻庭園や、起伏のある地形を生かした野外美術館など、多彩な鑑賞空間が広がります。
木々の間を抜ける風や足元の土の感触を感じながら作品を巡る時間は、屋内展示とは異なる開放感。自然とアートが溶け合う風景の中で、見るだけでなく、触れて、作って、感じる体験が待っています。
散策そのものが創造的なひとときとなる、札幌を代表するアートスポットです。
- 住所
- 札幌市南区芸術の森2-75
- 電話番号
- 011-592-5111
- 営業時間
- 9:45~17:00(6~8月は17:30まで)
- 休業日
- 4月29日~11月3日は無休
11月4日~4月28日は月曜日休館
頭大仏(約30分)
建築と祈りが交差する、印象的なランドマーク
札幌市内有数の規模を誇る真駒内滝野霊園に佇む「頭大仏」は、世界的建築家でプリツカー賞受賞者の安藤忠雄氏の設計によって生まれた空間です。
丘の上から大仏の頭部だけが現れる独創的な景観は、周囲の風景と調和するよう計算された構成で、近づくにつれて印象が変わり、見る位置や角度によって異なる表情を見せてくれます。
静けさの中に漂う造形美を感じながら、ここでしか撮れない一枚を狙ってみるのも、この場所ならではの楽しみ方です。
- 住所
- 札幌市南区滝野2-3
- 電話番号
- 011-592-1223
- 営業時間
- 「頭大仏殿」拝観時間
9:00~16:00(4月~10月)
10:00~15:00(11月~3月)
閉殿日/指定日ならびにメンテナンス日は閉殿
「ロタンダカフェ&ストア」
9:00~16:00(4月~10月)
10:00~15:00(11月~3月)
※ラストオーダーは閉店30分前 - 休業日
- 無休































