新千歳空港に降り立って、みんなは東西南北どっちに向かう? 旭山動物園がある旭川に向かって北上するのもいいですが、定番のルートとは違う、ちょっとずらした道北の旅をご紹介します。北海道の雄大さを実感する自然や、日本海に沈むロマンチックな夕陽を楽しみながら日本最北端の街・稚内を目指す1泊2日。温泉やグルメも心ゆくまでご堪能ください。
新千歳空港
すながわスイートロード(砂川市)
“お菓子のまち”の、おいしい通り!
国道12号線に沿って約5kmにわたり、20軒以上もの菓子店やカフェが軒を連ねる「砂川スイートロード」があります。かつて炭鉱で栄えた空知地方で、働く人々の疲れを癒やしてきた甘いスイーツが、今もこの道で訪れる人々を温かく迎えています。
老舗の和菓子店から、洗練された洋菓子店、居心地の良いカフェまで、個性豊かなお店がずらり。ドライブをしながらお気に入りのお店を巡り、とっておきのスイーツを見つけるのはいかがでしょうか。甘い香りに包まれたこの道は、きっと心ときめく素敵な旅の思い出となるでしょう。
- 住所
- 砂川市
- 電話番号
- 0125-54-2121
黄金岬(留萌市)
日本海に沈む夕日の絶景!
夕日の絶景スポットが点在するオロロンラインのなかでも、特におすすめの「黄金岬」は、北海道に5カ所しかない「日本の夕陽百選」に選ばれたビューポイント。かつては、押し寄せてくるニシンの見張り台でもあった岬です。夕陽に映し出され群来するニシンの群が、キラキラと黄金色に輝きながら岸をめがけて押し寄せたことから「黄金岬」と呼ばれるようになったそうです。
沖に沈む夕陽は、「日本一の落陽」と称され、あたりをオレンジ色に染め上げる壮大な夕陽は人々に感動を与えてくれますよ。
- 住所
- 北海道留萌市大町2丁目
はぼろ温泉サンセットプラザ(羽幌町)
夕日とグルメ、温泉を楽しめる道の駅に併設のお宿!
日本海に面したオロロンライン沿いに、地元の人々に愛される温泉宿「はぼろ温泉サンセットプラザ」があります。ここは「道の駅 ほっと♡はぼろ」に併設されており、天売島や焼尻島へのフェリー港もほど近く、観光の拠点としても最適です。
最大の魅力は、西向きの建物から眺める絶景の夕日。広々とした大浴場や日本庭園風の露天風呂では、刻一刻と表情を変えながら日本海に沈む夕日や、海の向こうに見える天売島・焼尻島の島影を眺めながら、ゆったりと旅の疲れを癒やすことができます。茶褐色で少し濁った塩泉は体が芯から温まると好評で、寝湯やサウナも完備しています。
夕食には水揚げ日本一を誇る羽幌名産の甘えびを使った料理を味わうことができます。絶景の夕日と温泉、そして旬の味覚を一度に楽しめる、まさに心と体を満たす旅のオアシスです。
- 住所
- 苫前郡羽幌町
- 電話番号
- 0164-62-3800
金比羅神社(初山別村)
夕日に染まる鳥居と、遊び心満載の道の駅
日本海沿いのオロロンラインにある「道の駅 ロマン街道しょさんべつ」。ここはみさき台公園として整備され、温泉や天文台、ゴーカート場などが集まる一大レジャースポットです。
道の駅の下にある「金比羅神社」は、夕日で有名な絶景スポット。海に立つ鳥居が、夕陽に照らされて幻想的な風景を生み出します。天気が良ければ、天売島・焼尻島、そして利尻富士を望むこともできます。
- 住所
- 苫前郡初山別村豊岬
- 電話番号
- 0164-67-2211
オトンルイ風力発電所(幌延町)
無数の風車が立ち並ぶ、日本離れした光景
高さ99メートルにもなる巨大な風車が28基、オロロンライン沿いの約3.1kmにわたって一直線に並ぶ姿は、まさに圧巻です。見渡す限りの広大な牧草地と、力強く回る風車が織りなす風景は、まるで海外にいるかのような気分にさせてくれます。
天気の良い日には、海の向こうに利尻山の雄大な姿を望むことも。北海道ならではの雄大な自然と、現代的な風車のコントラストをぜひお楽しみください。
サロベツ原生花園(豊富町)
ストレートに伸びる道、草原・海・空だけがただひたすら広がる清々しい景色
広大なサロベツ湿原に広がるサロベツ原生花園は、北海道最北端ならではの雄大な自然を満喫できる場所です。地平線までまっすぐ伸びる道、どこまでも広がる草原と海、そして空だけが存在する、爽快な景色が目の前に広がります。
初夏から秋にかけては、ワタスゲやエゾカンゾウなど、湿原を彩る可憐な高山植物の花々が見頃を迎えます。湿原内には2本の木道が整備されており、のんびりと散策しながら、ありのままの自然や花々の姿を間近で感じることができます。天気の良い日には、海の向こうに利尻富士の雄大な姿を望むことも。
サロベツ湿原は、日本最大の高層湿原が広がる貴重な場所です。訪れる前にサロベツ湿原センターのウェブサイトで最新の開花情報を確認し、この土地のユニークな自然について学びながら散策を楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 天塩郡豊富町上サロベツ8662
- 電話番号
- 0162-82-3232
- 営業時間
- 9:00~17:00(5~10月)
10:00~16:00(11~4月) - 休業日
- 12月29日~1月3日、5~10月は無休、11~4月は月曜定休(月曜祝日の場合は開館)
宗谷岬公園(稚内市)
日本最北端の地碑が建つ、まさに日本のてっぺん!
稚内に到着したら、まずはここに訪れましょう!北緯45度31分22秒。わずか43km先にサハリンを望む「宗谷岬」は日本のてっぺん!風が吹き抜ける岬の突端で、最北の地をかみしめたい、道北エリアの代表的な観光スポットです。有名な「日本最北端の地の碑」ですが、あたりは強風ですので、防寒をしっかりして記念撮影するのがおすすめ。
高台には灯台や様々な碑のほか、展望休憩施設「ゲストハウス・アルメリア」もあるので、隣国ロシアのサハリン州や宗谷丘陵を見ながらランチもできます。
- 住所
- 稚内市宗谷岬
- 電話番号
- 0162-23-6468
最北の白い道(稚内市)
宗谷丘陵の「白い道」と海や空とのコントラストは必見
国内屈指の広大な丘陵地帯「宗谷丘陵」。なだらかに連なるモコモコとしたその丘陵地を、ホタテの貝殻を砕いて敷き詰めた真っ白な道が貫いています。これが、宗谷丘陵のシンボルとも言える「白い道」です。
白い道、どこまでも広がる緑の丘、そして果てしなく続く青い海と空。この3色が織りなす絶景は、風を感じながら歩くのに最高のフットパスコースであり、フォトジェニックな人気のスポットになっています。ここでしか見られない、北海道最北の雄大な景色を心ゆくまでお楽しみください。
- 住所
- 稚内市大字宗谷村字宗谷
- 電話番号
- 0162-23-6468
稚内港北防波堤ドーム(稚内市)
稚内の自然の厳しさと歴史を感じさせる、北海道遺産の建造物
かつて、稚内と樺太を結ぶ航路が賑わっていた時代、強風と荒波から乗降客を守るために建てられたのがこの防波堤ドームです。まだコンクリート建築が一般的ではなかった当時、3年の歳月をかけて完成したこのドームは、古代ローマの建築を彷彿とさせるユニークな構造で、その美しさから映画やCMのロケ地としても人気を集めています。
高さ13.9メートルの70本の柱が、全長427メートルにわたって連なる姿は、訪れる人に力強い感動を与えてくれるでしょう。厳しい自然の中で人々を守り、歴史を今に伝えるこの場所で、北海道の過去と未来に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。
- 住所
- 稚内市開運