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サロベツ原野の中心に位置する日本3大湿原のひとつ。約6,000haの湿原に一周1kmの木道が整備され、利尻山を望めます。

天塩郡豊富町上サロベツに位置するサロベツ湿原は、サロベツ原野の中心にある日本3大湿原のひとつです。約6,000haもの広大な湿原が地平線まで広がり、晴れた日には遥か彼方に利尻山の姿を望めます。湿原の玄関口にあるサロベツ湿原センターからは、一周約1kmの木道が整備され、春から秋にかけて湿原を歩きながら、エゾカンゾウやワタスゲなどの湿原植物や、タンチョウやオオジシギといった野鳥を間近で観察できます。木道を歩くと、湿った土と草の香りが風に乗って漂い、足元から湿原の柔らかい地面の感触が伝わります。

道道444号線を走ると、車窓から広大な湿原の景色が広がり、どこまでも続く緑の大地と青い空のコントラストが美しく映えます。初夏には黄色やピンク、白といった色とりどりの花々が湿原を彩り、花の甘い香りが辺り一面に満ちます。風が湿原の草を揺らす音だけが静かに響き、鳥のさえずりが遠くから聞こえる、静寂に包まれた自然の中を散策できます。サロベツ湿原センターのレストハウスでは、名物の「いももち」を味わえ、特産の豊富牛乳とともに北海道の味を楽しめる、日本最北の大湿原です。