九人の乙女の碑
稚内公園に佇む慰霊碑で樺太の真岡郵便局を守った九人の霊を悼む
終戦直後の樺太で殉職した9人の女性電話交換手を悼む慰霊碑。平和への祈りを込めた静謐な空間です。
稚内公園の高台、氷雪の門のほど近くに立つこの碑は、1945年8月20日、樺太の真岡郵便局で最後まで業務を遂行し自ら命を絶った9人の女性電話交換手の霊を慰めるために建立されました。碑の正面には、交換手姿の乙女が刻まれた青銅のレリーフがはめ込まれ、その柔らかな表情とは対照的な歴史の重みが、訪れる人の心に深く静かに染み渡ります。
冷たく硬い石碑には、彼女たちの名前とともに、最期の瞬間に発せられたとされる「皆さん、これが最後です。さようなら、さようなら」という言葉が刻まれています。周囲を包む静寂の中、かすかに聞こえる潮騒と風の音が、当時の悲劇を静かに語り継いでいるかのようです。碑の前に立ち、最北の海を見つめながら、平和な日常の尊さを改めて実感するひととき。指先で刻まれた文字をなぞれば、時代を超えて彼女たちの強い想いが伝わってくるはずです。
- エリア
- 道北エリア
- 稚内・利尻・礼文・留萌エリア
- カテゴリー
- 友人と
- 史跡・城・文化財・建造物
- 歴史・文化・アート
- 旅のスタイル
- 最寄りの空港
基本情報
- 郵便番号
- 〒097-0000
- 所在地
- 北海道稚内市稚内村ヤムワッカナイ(稚内公園内)
- 休業日
- 11月中旬-4月中旬
- 駐車場
- 40台、無料
- アクセス
- ●車:JR稚内駅から約10分
●車:稚内空港から約30分
※施設情報が変更される場合があります。最新情報は各公式サイト等をご確認ください。

























