歴史と異国情緒が調和する港町・函館。港を見下ろす美しい坂道や、明治から昭和にかけて建てられた洋館、レトロな建物を活かしたカフェなど、フォトジェニックな風景があちこちに広がっています。ゆったりと時間が流れる街で、散策を楽しみながら美しい景色に癒されてみませんか。
さらに足を延ばして、江差や松前エリアへ。江戸時代から明治初期にかけての風情を色濃く残す町並みが今も大切に守られており、歴史散策にもぴったりです。北海道のルーツに触れる旅を、ぜひ体験してください。
函館空港
茶房菊泉
大正時代の酒問屋の別邸をほぼそのまま活用した甘味処
函館・元町の歴史的な街並みに溶け込む「茶房 菊泉(さぼう きくいずみ)」は、大正時代に建てられた酒問屋の別邸を活用した風情ある甘味処です。和洋折衷の美しい建物は、創建当時の面影を今に伝え、訪れる人をノスタルジックな気分に誘います。趣あふれる店内では、囲炉裏やアンティーク調度品が目を引き、大正ロマンを肌で感じることができます。
ここでしか味わえない体験として話題なのが「自分で焼くおだんごセット」。小さな炭火コンロで団子を炙りながら、お好みのタレをつけていただくスタイルは、大人から子どもまで楽しめる人気メニューです。目の前で香ばしく焼き上がるおだんごに、思わず笑顔がこぼれます。
甘味メニューも充実しており、北海道産の小豆を使用した風味豊かな「ぜんざい」や、昔ながらの喫茶文化を思わせる「クリームソーダ」もおすすめ。レトロなグラスに注がれた鮮やかなソーダは、写真映えも抜群。冷たいスイーツとともに、大正の空気を感じながらのひとときは、函館観光の思い出にぴったりです。
メディアミックス作品『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台となったことでも知られる甘味処です。
- 住所
- 北海道函館市元町14-5
- 電話番号
- 0138-22-0306
- 営業時間
- 10:00~17:30
- 休業日
- 年中無休(臨時休業あり)
元町エリアを散策
異国情緒ただよう函館観光の中心的エリア
函館山のふもとに位置し、坂と歴史的建造物が織りなす風情豊かな街を楽しみながら散策しましょう。
- 住所
- 北海道函館市元町
- 電話番号
- 0138-23-5440(函館市観光案内所 JR函館駅構内)
絵になる風景があちこちに!
- 函館市旧イギリス領事館
- 1913年に建てられた旧イギリス領事館。函館の歴史を伝える展示や本場イギリスの紅茶や焼菓子を用意したティールームがあります。また、60種類近くのバラが咲く洋式庭園も必見!バラは8月頃まで見ることができます。
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- 八幡坂
- 函館山の夜景と並んで人気のビュースポット。函館湾が見えるこの坂の上からの眺めは映画やCMでもおなじみです。石畳の坂、並木の緑、高く広がる空、港を往来する船…。時間によって異なる景色をぜひカメラにおさめましょう。
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- カトリック元町教会
- いくつもの教会が並ぶ元町エリア。大三坂のチャチャ登りに入る手前に建つ教会が「カトリック元町教会」です。ゴシック様式の高くそびえるとがった屋根の大鐘楼がシンボル。
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開港都市の面影を今も色濃く残す元町エリアには、和洋折衷の建造物や歴史ある教会が隣りあうように建ち並びます。
函館らしい坂の風景を楽しむために、履きなれた歩きやすい靴で出かけましょう。
茶房ひし伊
大正時代の質蔵を改造した喫茶&アンティークショップ
自家製寒天と黒蜜のハーモニーが評判の白玉抹茶クリームあんみつが人気メニュー!そのほかサンドイッチやピザトーストなどの軽食も提供しています。
併設のアンティークショップは大正ロマンあふれる着物のリメイク品や和洋骨董などが揃っており、オーナーのセンスの良さが光るお店です。
- 住所
- 北海道函館市宝来町9-4
- 電話番号
- 0138-27-3300
- 営業時間
- 11:00-17:00
ベイエリア・赤レンガ倉庫群を散策
【宿泊】湯の川温泉
松前藩主の難病も癒した、歴史ある函館の名湯
北海道三大温泉郷のひとつ「湯の川温泉」は、古くから知られる函館の名湯です。かつて松前藩の藩主がこの湯で難病を治したという伝説も残る、歴史ある温泉地として親しまれています。
湯の川温泉は、函館空港から車で約10分、函館市街からもアクセスが良く、函館観光の拠点にぴったり。温泉街には、北海道の新鮮な海の幸や旬の食材を楽しめる旅館やホテルが多数並び、津軽海峡を一望できる絶景露天風呂も人気です。
特に、6月から12月にかけて現れるイカ釣り船の漁火(いさりび)は、夜の海に幻想的に浮かぶ光景として旅の思い出に残ります。温泉街にある無料の足湯は、地元の人と観光客が気軽に集う癒しのスポット。観光の合間の休憩にもおすすめです。
湯の川温泉で、心も体もほっこり温まるひとときを過ごしてみませんか?
- 住所
- 函館市湯川町
- 電話番号
- 0138-57-8988
江差追分会館・江差山車会館
"民謡の王様"を聴いて、歌って
北国の厳しい自然と生活の中から生まれた讃歌「江差追分」の全てがわかる資料館です。本場の江差追分と北海道民謡の実演を行っています。(期間限定)
- 住所
- 檜山郡江差町中歌町193-3
- 電話番号
- 0139-52-0920
- 営業時間
- 9:00~17:00
- 休業日
- 4月~10月:無休
11月~3月:毎週月曜日・祝日の翌日
年末年始:12月31日~1月5日
手打ちそば和味
江差の郷土料理の「にしんそば」でホッコリお腹を満たしましょ!
にしんの煮込みに5日間、そこからさらに1週間程度熟成させて仕上げてた旨味が凝縮された甘露煮は店主の自信作。素材は道産・国産にこだわり、手打ちの二八そばと添加物を一切使用していないそばつゆとの相性は抜群です。
※にしんの数に限りがございますので、事前に電話でご確認ください
- 住所
- 北海道檜山郡江差町字愛宕町40-1
- 電話番号
- 0139-52-1211(予約可)
- 営業時間
- 11:30~15:00(売り切れ次第閉店)
- 休業日
- 月曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
※事前にご確認ください
いにしえ街道散策
かつての賑わいを後世に伝える街並み
北前船交易やニシン漁で栄えた商家の町、江差。江戸末期から明治初期にかけて栄華を誇った商家やその蔵などの建造物が今も残っています。一方で、歴史的な外観はそのままに、中は改装されたお洒落な雰囲気の店舗も増え、新旧が同居する街並みがカワイイと評判です。
- 住所
- 檜山郡江差町中歌町、姥神町、津花町
- 電話番号
- 0139-52-4815
Column
ぱんやBecky
地元出身のパン職人であるオーナーが約10種類の小麦を独自にブレンドして焼き上げる人気のパン屋さん。毎日早い時間に売り切れることも多いので希望の方はお早めに!
ジャムやハーブソルトのほか、パンには欠かせないコーヒー豆も販売しています。

かもめ島
ニシン漁で栄えた時代の北前船交易の拠点
周囲2.6kmの小島には、江差町のシンボルでもある「瓶子岩」や、たくさんの畳を敷き詰めたような「千畳敷」、海上安全を祈願する「厳島神社」など、みどころがたくさん。檜山道立自然公園の特別区域にも指定される江差の絶景スポットです。
- 住所
- 檜山郡江差町鴎島
- 電話番号
- 0139-52-0117
くぐり岩&滝瀬海岸
不思議な穴のあいた岩と美しい海岸線
乙部町の海岸沿いにあるくぐり岩は、ニシン漁で栄えた時代に海まで突き出た岩を通れるように人の手で掘削したと言われており、ここから見る夕陽と漁火は絶景です。
くぐり岩から徒歩約10分のところには白い断崖が続く風光明媚な海岸が連なります。どちらもカメラを向けたくなるスポットです。
- 住所
- 北海道爾志郡乙部町字滝瀬
- 電話番号
- 0139-62-2311(乙部町産業課商工労働観光係)
時間にゆとりのある方にオススメ!もう1泊して松前へ
- 福山城(松前城)と寺町
- 江戸時代の最後に築かれた城。北側には松前藩主松前家の墓所がある法幢寺や国の重要文化財に指定されている龍雲院など、美しい庭や古木を有する寺町があります。
住所/北海道松前郡松前町松城144
問い合わせ先/0139-42-2726(松前観光協会) - more
- 温泉旅館矢野
- 地元産の新鮮な魚介を使った料理の数々と天然温泉が楽しめる松前の老舗旅館。女将特製の松前漬も人気でお土産にも好評!日帰り入浴も楽しめます。
住所/北海道松前郡松前町福山123
電話/0139-42-2525 - more
江差からさらに約60分と少し足をのばして北海道唯一の城下町、松前を訪ねてみましょう。桜の名所としても名高い松前ですが、風情あふれる街並みは北の鎌倉か小京都といった別名にふさわしい佇まいを誇ります。
春のみならず年間を通して訪れてほしい美しい城下町です。