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亀田半島の東端に位置する標高618mの活火山。三方を海に囲まれた山頂から360度の大パノラマと、春のつつじを楽しめます。

函館市柏野町の亀田半島東端、太平洋に突き出した位置にある恵山は、三方を海に囲まれた標高618mの活火山です。標高300mの火口原駐車場を起点に、山頂コース（往復約120分）、岬眺望コース（往復約60分）、恵山展望台コース（往復約80分）と複数の登山コースが整備されています。山頂からは360度の大パノラマが広がり、北海道の山々や室蘭、津軽海峡の向こうに浮かぶ下北半島まで見渡せます。赤茶けた火山の斜面からは、今も白い噴煙が立ち上り、硫黄の匂いが風に乗って漂います。

登山道を歩くと、足元から火山の地熱が伝わり、遠くから聞こえる噴気の音が火山の息吹を感じさせます。展望台コースでは、噴煙を間近で観察でき、白い蒸気が勢いよく吹き上がる様子を目の当たりにできます。春には山麓一帯につつじが咲き誇り、鮮やかなピンク色や赤色の花が斜面を彩ります。つつじの里として知られ、花の甘い香りが山に満ちる季節は特に人気です。三方を海に囲まれた独特の立地と、現在も活動を続ける火山の力強さを体感できる、函館近郊を代表する登山スポットです。