旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群(タウシュベツ川橋梁)
十勝の歴史に思いを馳せて
かつて帯広と十勝三股を結んでいた旧国鉄士幌線。その歴史は今もなお、糠平湖周辺に美しい姿を残しています。現在、線路は廃線となりましたが、コンクリート造りのアーチ橋が大雪山の雄大な自然の中に点在し、まるで時が止まったかのような風景が広がります。
なかでも人気を集めているのが、幻の橋「タウシュベツ川橋梁」。通称“めがね橋”とも呼ばれ、この橋は季節ごとにその姿を変える不思議な存在です。毎年1月頃、湖面が凍り始めると、氷に包まれた橋がゆっくりと姿を現します。しかし、6月頃になると糠平湖の水位が上昇し、やがて8月頃には湖の底へと静かに沈んでいきます。この儚い現象から、「幻の橋」と呼ばれるようになりました。
また、周辺には橋長100mを超える第五音更川橋梁をはじめ、旧士幌線ならではの壮大なアーチ橋が点在。国道273号沿いに、ふと現れる美しい橋梁群に心を奪われることでしょう。
これらの橋は、北海道の開拓と鉄道の歴史を物語る北海道遺産にも選ばれた貴重な産業遺産。現在は、自然と見事に調和した景観として、多くの観光客や写真愛好家たちを魅了しています。
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基本情報
- 郵便番号
- 〒080-1403
- 所在地
- 北海道河東郡上士幌町ぬかびら源泉郷
- 電話番号
- 01564-4-2224(上士幌町観光案内所)
- 駐車場
- 10台、無料
- アクセス
- ●車:JR帯広駅から約90分
●車:道東道音更帯広ICから約80分 - 関連リンク
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